森沢明夫の人気小説を映画化した『大事なことほど小声でささやく』のポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

原作は2013年に発表、2015年に文庫化され12版を重ねるヒット小説。作家・森沢明夫は「人を幸せにするのは人であり、人と人とのつながりの中に人生の素敵な部分がある」ことを描き続け、『虹の岬の喫茶店』、『夏美のホタル』、『あなたへ』など数多くの作品が映画化されている。本作もポップな設定と明日への勇気を届けてくれるハートウォーミングな物語が混ざり合い、若者を中心に息の長い人気を集めている。

スナックを営むゴンママとバーテンダーのカオリの元に集うのは悩みをかかえたジム仲間たち。2人は彼らに”カクテル言葉”を小声で添えて、悩みに寄り添うカクテルを用意する。映画では【歯科医の四海良一夫婦】の物語がクローズアップされ、夫・四海良一役を深水元基、妻・由佳役を遠藤久美子が演じる。ある悲しみを抱えた良一が、ゴンママと出会い、徐々に夫婦が再生していく姿が描かれる。

その他、ゴンママのスナックに足を運ぶ個性的なキャラクターにも、豪華キャストが集結。昨年5月、AKB48を卒業した峯岸みなみ、俳優としても活躍の幅を広げる大橋彰(アキラ100%)、監督期待のニューフェイスの遠藤健慎、硬軟自在の実力派・田中要次、そしてゴンママのスナックで働くカオリにはミュージカル界の新星・田村芽実。監督は森沢作品にほれ込んだ横尾初喜。脚本は劇団時間制作の谷碧仁。

いい人が幸せになれると限らない。がんばったって報われない。なんだか理不尽で閉塞感ばかりの今、それでも「人生は生きるに値する」「悲しい時は泣けばいいのよ…」と、スナックのゴンママがきっと観る人にささやいてくれる…そんな優しさに包まれたハート・ウォーミングな映画が完成した。

後藤剛範(ゴンママ(権田鉄雄)役)コメント

ゴンママという役を体ひとつで演じられたことは役者として糧になりますし、今後も一緒に生きていきたいと思える役に出会えたと思っています。この役を監督はじめみなさんと立ち上げる作業はとても楽しかったですし、監督とはドラマのワンシーンで一度ご一緒しただけなのに声を掛けていただいたことに漢気を感じますし、とても感謝しています。
この物語は孤独とどう向き合って生きていくのかを追いかける話になっています。原作は一話完結型でゴンママの元に集まるユニークな人たちの人生にゴンママがそっと寄り添うんですが、その物語に出てくる登場人物はみんなとても身近に感じるし、みんな優しい人たちなんです。そんな彼らが孤独とどういう風にお付き合いしているのかご覧ください。

ストーリー

主人公は、でっかくマッチョなオカマのゴンママこと権田鉄雄。昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通う「スナックひばり」を営んでいる。今夜も歯科医の四海良一がやってきた。マシンガントークが売りの陽気な良一だったが大きな悲しみを抱え、妻との関係も冷え切っていた。ぽつりと話し出した良一にゴンママはあるカクテルを出す…。ジム仲間は、万年課長補佐のサラリーマンや素性を明かさない美女、紙ヒコーキ好きの高校生、60歳を過ぎてもお盛んな広告会社社長…と個性豊かな面々だが、やっぱり彼らも人知れず悩みや悲しみを抱えている。そんなお客たちにゴンママとカオリは毎夜、悩みに合わせたカクテルを用意する。大事な言葉を小声で添えて。

『大事なことほど小声でささやく』は2022年10月21日(金)よりシネマート新宿、ユーロスペースほか全国で順次公開!
監督:横尾初喜
出演:後藤剛範、深水元基、遠藤久美子、田村芽実、峯岸みなみ、遠藤健慎、大橋彰、田中要次
© ゴールデンツリー/2022「⼤事なことほど⼩声でささやく」 製作委員会