湊かなえ渾身の作品を実写映画化した愛と憎しみの激情エンタテインメント『母性』が第41回バンクーバー国際映画祭に正式招待されることが決定し、さらに第35回東京国際映画祭では特別招待上映されることが決定した。

累計発行部数360万部を超え、2010年に映画興行収入38.5億円を記録した超ヒット作『告白』から12年。数々の傑作を生み出し日本中を震撼させてきたベストセラー小説家・湊かなえが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」とまで語った渾身の作品で、累計発行部数100万部を超える(6月6日現在)『母性』(新潮文庫刊)を映画化。母性を持てず、娘を愛せない母親ルミ子役を戸田恵梨香、母性を求め、母に愛されたい娘清佳役を永野芽郁が演じる。さらに、物語に登場するひと際キャラの濃い母娘たちを大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオが熱演。監督は人間ドラマの名手、廣木隆一が務める。

今回、北米最大の映画祭のひとつ、第41回バンクーバー国際映画祭(9月29日~10月9日)の正式招待作品としてワールドプレミアが決定、廣木隆一監督と原作者・湊かなえが現地での上映に参加する。さらに、第35回東京国際映画祭(10月24日~11月2日)の特別招待上映(ガラ・セレクション部門)にてジャパンプレミアが決定した。

世界各国から集められた約18本の長編映画によって構成され、バンクーバーの観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的として、今年から新設される「ショーケース」部門の出品で、観客賞の対象となる。映画祭のプログラミングチームは、本作について「今回の最新作は、これまでの廣木監督の多くの作品と同様に、女性の心理とその複雑な感情の網目を、思いやりと細やかな感性で探っています。ワイドスクリーンで撮影され、ドールハウスのような美しさを持つこの作品は、類まれな2人の女性の心理を分析し、母性に対する規範的な前提を覆す意欲作です。監督はまた、私たちが登場人物の行動を理解するのに苦しみながらも、どこかで深い共感を呼び起こさせるような、俳優の素晴らしい演技を引き出しています」と説明、続けて「勇敢で美しく、魅力的なこの作品は、悲しい物語ではありますがその中に優しさと思いやりの余地を残していると感じました。」と称賛のコメントを寄せている。

過去にもバンクーバー国際映画祭へ度々招待され、今回は第37回の『ここは退屈迎えに来て』以来4年ぶりの参加となる廣木監督は、映画祭からのコメントを受けて「バンクーバー国際映画祭の皆さんに新設部門「ショーケース」の一本として、本作を選んでもらえて感謝です。世界でも通じるテーマだと思っているので、ここから発信できることも嬉しいです。」、バンクーバー国際映画祭への初参加が決定した原作者の湊かなえもまた、「観客の皆さんがどのような表情で観て、どのようなリアクションをされるのか、とても楽しみであり、それを会場で体感できることに緊張と喜びを感じています。」と喜びのコメントを寄せている。

そして、昨年より会場が日比谷・有楽町・銀座エリアへと移し進化を続ける第35回東京国際映画祭では、「ガラ・セレクション」として特別招待上映されることが決定した。

『母性』は2022年11月23日(水・祝)より全国で公開!
監督:廣木隆一
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「母性」製作委員会