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第47回トロント国際映画祭にて、スティーヴン・スピルバーグ監督作『The Fabelmans(原題)』が、第47回トロント国際映画祭で最高賞となる観客賞を受賞した。日本では2023年に公開される。

本作は、スティーヴン・スピルバーグ監督が、20世紀のアメリカの子ども時代を深くパーソナルな視点で描く作品。ある青年が家族の衝撃的な秘密を知ることになる青春物語であり、私たち自身や互いの真実を見つめることのできる映画の力を追い求めていく作品。出演するのは、アカデミー賞に4度ノミネートされているミシェル・ウィリアムズ、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のポール・ダノ、『スティーブ・ジョブズ』のセス・ローゲン、『ザ・プレデター』のガブリエル・ラベルなど才能豊かなキャストが集結。

スピルバーグ自身の子ども時代にインスパイアされた本作は、ピューリッツァー賞受賞の劇作家トニー・クシュナー(『エンジェルス・イン・アメリカ』、ミュージカル「Caroline, or Change」)との共同脚本となる。クシュナーは、スピルバーグ監督作『リンカーン』と『ミュンヘン』でオスカーにノミネートされている。オスカー®に3度ノミネートされたクリスティ・マコスコ・クリーガー(『ウエスト・サイド・ストーリー』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』)、そしてスピルバーグとクシュナーが製作する。

今回、本作が9月18日に閉幕した第47回トロント国際映画祭において最高賞である観客賞を受賞した。アカデミー賞の前哨戦といわれるトロント国際映画祭の観客賞を受賞したことにより、来年のアカデミー賞の最有力候補になったと言える。

同映画祭にて観客賞を受賞した作品はアカデミー賞を獲得することが多く、過去10年の受賞作品はもれなくアカデミー賞作品賞にノミネートされており、『ノマドランド』(2020年受賞)、『グリーンブック』(2018年受賞)、『それでも夜は明ける』(2013年受賞)の3作品が受賞している。今後の賞レースでの『The Fabelmans(原題)』の躍進に期待が高まる。

『The Fabelmans(原題)』
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、セス・ローゲン、ガブリエル・ラベル