『もっと超越した所へ。』の公開記念舞台挨拶が10月16日(日)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、前田敦子、菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、黒川芽以、三浦貴大、趣里、千葉雄大、原作・脚本を担当した根本宗子、山岸聖太監督が登壇した。

2015年スズナリで大評判となった傑作舞台「もっと超越した所へ。」を劇作家・根本宗子自ら映画脚本にし、クズ男を引き寄せてしまう4人の女性たちが、めんどくさい感情とキレッキレの本音をさらけ出しながら、エネルギッシュに生きる様を痛快に描く。恋愛間違えがちなデザイナー・真知子を前田敦子、その彼氏でやっかい系のヒモストリーマー・怜人にSexy Zoneの菊池風磨、子役上がりタレント・鈴には趣里、あざと可愛いボンボン・富を千葉雄大、金髪で内面も彼氏に染まるギャル・美和に伊藤万理華、ノリだけで生きているフリーター・泰造にロックバンド「OKAMOTO‘S」のドラマー、オカモトレイジ、シングルマザーの風俗嬢・七瀬に黒川芽以、落ちぶれた元子役俳優・慎太郎に三浦貴大と個性を発揮する実力派キャストたちが顔を揃える。

全国88スクリーンでライブビューイング中継された今回の舞台挨拶には、8人のキャストと根本、山岸監督の10人が勢ぞろいした。1年前に撮影された本作の公開に「寂しさのほうが大きいかもしれない」という前田だが「今日を迎えられてうれしいです。安心しています。早く感想を聞きたい」と笑顔を見せた。菊池は「映画の出演自体がそんなにないので作り方が楽しいなと思っていました。撮り終わってからの1年間がすごくいい期間だった。またみんなで集まれたのも楽しい」と語った。

“本作の見どころを一言で表すと?”という質問に「向き合う作品だと思います。相手もそうだし、自分自身もそうだし、弱いところを見つめ直して愛せる作品です」と答えた菊池。一方で三浦は「ある意味ホラー」と答えると、登壇者からは共感する声も。「鏡みたいな映画」という千葉は「自分のことも見つめ直していただきたいですよね」と淡々とコメントし、笑いを誘った。

続けて黒川は「アドレナリンが出る映画」と答え、舞台を観ていたという趣里は「自分のマイナスなところを肯定してくれる映画。人間賛歌のような作品」と答えた。前田は「恥ずかしがらないで素直になろうと思ってもらえたらいいですね」と答え、伊藤は「映画を観た後は勇気をもって、いってみようかなと吐き出せるような映画」と本作を表現した。

また、「グリルズはレイジさんに合わせて書いた」という根本だが、伊藤は「テンションあげるためにレイジくんが『グリルズ作りに行こう』って誘ってくれました」と明かし、実際に行ったというオカモトと伊藤。これに前田からは「誘われてない」「みんなでお店行くって行ったじゃん!」などキャスト陣から声が上がり、笑いに包まれた。

最後に菊池は「楽しい現場でした。1回観て、発見があると思うんですけど、2回目、3回目とフォーカスを当てる場所を変えていくと、いろんな人間模様というか、一人一人に1個ずつは共感するところがあると思うので、注目してぜひ見ていただけたら」、前田は「年齢なんて関係ないよねという、そんな気持ちです。みんなで仲良くなれた、みんなで一緒の場所を目指して超越できたと思っています。この映画が大きくなれば、またみんなで集まれるのかなという夢をみなさんに託させてください。盛り上がっていきますように、心から願っています」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『もっと超越した所へ。』は全国で公開中!
監督:山岸聖太
出演:前田敦子、菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、黒川芽以・三浦貴大、趣里、千葉雄大
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会