英国で人気を博したネコ画家の人生を描く『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』の画家・絵本作家のヒグチユウコとグラフィックデザイナーの大島依提亜が手がけたオルタナティブポスター2種が解禁された。

19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで知らない者のなかった大人気イラストレーターのルイス・ウェイン。当時、ネズミ退治役として軽く見られるか、不吉な存在として恐れられていたネコの魅力を最初に“発見”した“ネコ画家”で、名作「吾輩は猫である」に登場する絵葉書の作者だとも言われている。日本が誇る文豪・夏目漱石にインスピレーションを与え、SFの巨匠H・G・ウェルズからも、「ルイス・ウェインは独自の猫を発明した」と絶賛された稀代のアーティスト―。そんな絵を残したルイス・ウェインとは、どんな人物だったのか?ネコを描き始めたきっかけは?そこには、周囲からの大反対のなか結婚し、3年後にこの世を去ってからも、その愛で夫を生涯守り続けた妻エミリーと、親友であり人生の師でもあるネコのピーターとの物語があった。ルイス・ウェイン役にはベネディクト・カンバーバッチ。ルイスの妻のエミリー役にはクレア・フォイ。

今回されたポスターは、これまで『ミッドサマー』や『LAMB/ラム』などのオルタナティブポスターを制作してきた、画家・絵本作家のヒグチユウコとグラフィックデザイナーの大島依提亜による共作。縦型と横型の2種類のポスターが制作された。

縦型のポスターは、ベネディクト・カンバーバッチ演じるルイス・ウェインと、劇中で彼がネコの絵を描くきっかけとなった彼の愛ネコ・ピーターの肖像画だ。絵をヒグチユウコが描き下ろし、大島依提亜がポスターに落とし込んだ。ルイスとピーターが見つめ合い、二人が溶け合ったデザインは、生涯寄り添い続けた二人の関係性を暗示させるよう。

一方、横型のポスターは、ルイス・ウェインにオマージュを捧げたデザインとなっている。擬人化したネコたちが枕を投げ合う、ルイス・ウェインのイラストが元ネタだ。ルイスと同じく、ネコをモチーフにした作品をこれまで多く描いてきたヒグチユウコだからこそ描くことが出来た、新旧のネコ画家による時代を超えたコラボレーションポスターである。

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は2022年12月1日(木)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督・脚本:ウィル・シャープ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ、オリヴィア・コールマン(ナレーション)
配給:キノフィルムズ
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