ソン・ガンホとイ・ビョンホン共演『非常宣言』の本編映像&メイキング映像が解禁された。

“高度28,000フィート 仁川発 KI501便 バイオテロ発生”―ひっくり返る機内に乗客もろとも混乱の渦へ…。妻を救うため地上から飛行機テロを解決しようと奔走するベテラン刑事のク・イノを演じるのは『パラサイト 半地下の家族』、『ベイビー・ブローカー』など数々の大ヒット映画に出演し、第75回カンヌ映画祭で韓国人初となる主演男優賞を獲得するなど世界的な評価を受けるソン・ガンホ。娘の治療のため、飛行機に乗り合わせた乗客ジェイ・ヒョク役には、『G.I.ジョー』シリーズ、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』など、ハリウッド映画にも進出し、近年では『イカゲーム』のカメオ出演で話題となった韓国を代表するトップスターのイ・ビョンホン。本作は、韓国映画界を牽引する大物俳優のふたりが地上と上空でそれぞれが愛する人のために奮闘する姿を描いた航空パニック作品。

今回解禁されたのは、操縦不能になった飛行機が墜落していくシーンを収めた本編映像と、、その墜落シーンの撮影の裏側を映し出した貴重なメイキング映像。犯人によって撒かれたウイルスは機内に蔓延し、ついに操縦士が感染!そして操縦不能となった機体は地上に向かって急降下していく──旋回しながら落ちていく機内では、悲鳴が響き渡る中、天井に打ちつけられる乗客たち。機体の高度は下がり続け、着々と地上へと近づいて行く。このままKI501便の乗客たちは”墜落”の運命を辿ってしまうのか…。

「観客が映画を観ながら『この飛行機、ニセモノだ』と感じないように、リアリティに重点を置いた」と語るハン・ジェリム監督は、この墜落シーンの撮影においてなんと本物の飛行機を使ってセットを作り上げた。実際の旅客機の機体に回転台を搭載した電動装置を設置し、機体を360度回転させるという韓国映画初の試みであり、世界にも類を見ない独創的セットを産み出した。さらに、現職のパイロットを招き、セットのディテールを強化。飛行情報を入力するモニターの色味などかなり細かい部分まで実際のモデルを再現している。さらに、手持ちカメラによる撮影手法によってかつてない没入感と臨場感を創り出しており、「観客にこれは映画だと思って観てもらうのではなく、本当に飛行機に乗っているような気分になって映画を観てほしかった。それが手持ちカメラを選んだ理由だ」と監督は語っている。

本編&メイキング映像

併せて、『非常宣言』を鑑賞した映画監督の樋口真嗣からコメントが到着した。

すべての映画には神がいる。
宿る神ではなく、裁く神の方だ。
映画の中で生き、映画の中で死ぬ、
映画の中の人間たちを裁く神がいるのだ。

神はいつも気まぐれだ。
我々の願いも祈りもどこ吹く風で
想像もしない結末へといざなう。

そんな神に翻弄される二時間二十一分。
神に祝福されるのか、見放されるのか。
観客の我々も同時に、翻弄されるのだ。

樋口真嗣(映画監督)

『非常宣言』は全国で公開中!
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワン、キム・ソジン、パク・ヘジュン
配給:クロックワークス
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