韓国の朴正煕大統領がNo.2の権力者とも言われた金載圭に暗殺された実話を基に描く衝撃のサスペンス映画『KCIA 南山の部長たち』が2021年1月22日(金)より公開されることが決定した。

軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢を振るったパク・チョンヒ(朴正煕)大統領。そんな大統領直属の機関として権力を握ったのが韓国中央情報部、通称KCIA。組織を束ねる者は、その所在地から“南山の部長”として恐れられる存在だった。暗殺犯が大統領に次ぐNo.2の権力者とも言われるそのKCIA(中央情報部)部長キム・ジェギュだったというニュースは、韓国のみならず世界中に衝撃を与えた。権力闘争の果ての凶行か、はたまた独裁政治の横暴に対する義憤に駆られたためか、未だ様々な見方がなされている。本作は日韓両国でベストセラーとなったノンフィクションを原作に、あくまで「実話を基にしたフィクションである」としながらもそんな歴史の闇に肉薄していく。

主演を努めたのは人気・実力ともに韓国を代表するトップスター、イ・ビョンホン。愛国心と大統領への崇拝そして静かに燃える野心との間で葛藤するキム部長を、キャリア最高とも言える演技で圧倒的説得力をもって体現し、国内では釜日映画賞、韓国映画批評家協会賞など、さらには先日発表となったアジア全域を対象とした“アジア全域版アカデミー賞” アジア・フィルム・アワードで主演男優賞を受賞。本作と同じくウ・ミンホ監督とタッグを組んだ『インサイダーズ/内部者たち』以来2度目となるアジア映画界の頂点に輝いた。

今回解禁された予告編では、イ・ビョンホンの硬軟自在な演技力の一端が垣間見える。作品としても韓国映画批評家協会賞作品賞を受賞するなど賞レースを席巻中で、来年行われる第93回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表に選ばれ、昨年の『パラサイト 半地下の家族』に続く快挙を狙う本作。本国では2020年公開作品の興行収入第1位の成績を記録(10月30日現在)しており、文字通り観客・批評家双方から絶大な支持を受けた傑作と言える。

予告編

ストーリー

1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ?さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガクが亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。更には回顧録を執筆中だともいう。激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触する。それが、やがて自らの運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとも知らず・・・。

映画『KCIA 南山の部長たち』は2021年1月22日(金)よりシネマート新宿ほか全国で公開!
監督:ウ・ミンホ
出演:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン
配給:クロックワークス
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