『#マンホール』の“公開前夜祭”舞台挨拶が2月9日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、中島裕翔、奈緒、熊切和嘉監督が登壇した。

『ライアーゲーム』シリーズ、『マスカレード・ホテル』シリーズの脚本家・岡田道尚によるオリジナル脚本、『海炭市叙景』、『私の男』など海外からも高い評価を受ける熊切和嘉監督による本作。主演にはドラマ「純愛ディソナンス」(CX系)での主演も記憶に新しい中島裕翔。今年デビュー15周年を迎える人気グループHey! Say! JUMPのメンバーである中島は、『僕らのごはんは明日で待ってる』(17)以来、6年ぶりの映画主演となる。中島が演じる主人公・川村俊介は勤務先の不動産会社での営業成績はNo.1、上司や同僚の信頼も厚く、さらには社長令嬢との結婚も決まり将来を約束された超がつくほどのハイスペック男。結婚式前夜のサプライズパーティの帰り道に酒に酔ってマンホールに落ちてしまうという、幸せの絶頂からどん底に転落する男を演じる。川村の元カノ・工藤舞役に奈緒、川村の同期社員・加瀬悦郎役を俳優の永山絢斗が務める。

今回、翌日2月10日の公開に先駆けて、前夜祭上映が行われた。タイトルにちなみ、“ハッシュタグをつけて本作の魅力を言い表すとしたら?”という質問に対して中島は「#ジレンマ」と回答。まだネタバレ厳禁のため、“言いたいけど言えない”というもどかしさや、“怖くて見れないけど見続けたい”というもどかしさなど様々なジレンマが本作品にはあると話した。

2月16日[現地時間]よりドイツ・ベルリンにて開催される第73回ベルリン国際映画祭に招待されている本作だが、現地では怒涛のスケジュールになることが予想されているため、お土産を買う時間さえないかもしれないとのこと。それに対して中島は「監督…僕の分のお土産買っててくれませんか(笑)」と発言。監督は「あ、リスト貰えれば全然買っときます(笑)」と微笑ましいやり取りもみられた。

また今回のイベントでは、2月23日(木・祝)よりネタバレありの副音声上映の実施が発表された。この収録に参加した監督と中島は、“映画館で観ることのできるオーディオコメンタリー”と本企画を表現。2人は、本作品の仕掛けに対することを話せたことで、溜まってた鬱憤をやっとはらすことができたと思いを語った。

“最近自分が仕掛けたサプライズは?”という問いに対して、母にサプライズを行うことが好きだという奈緒。餃子にそっくりなアップルパイを見つけ、これを餃子だと言い張って母に食べさせたいと思い購入。その後、自宅にて「最近流行ってる冷やして食べる餃子らしいよー!」と母をうまく誘導したが、食べても全然(アップルパイだということに)気づかないという逆サプライズのような思い出があったと語った。

また、サプライズの話の流れから2月10日が誕生日の奈緒へ、中島からサプライズプレゼントとしてマンホール型のチョコレートが登場した。チョコを見た奈緒は「自分のマンホール初めてです、嬉しいです!」と発言。それに対して「そりゃマイ・マンホール持ってる人なかなかいないですよ(笑)」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。最後にファンに向けて中島は「僕がマンホールの中でズタボロになっていきます(笑)物理的なマンホールの恐怖と身の回りに潜んでいる人生の落とし穴のような恐怖、それも含めて楽しんでいただければなと思います」とイベントを締めくくった。

【写真・文/編集部】

『#マンホール』は2023年2月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:熊切和嘉
出演:中島裕翔、奈緒、永山絢斗
配給:ギャガ
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