連続ドラマW-30『杉咲花の撮休』の完成披露試写会が2月9日(木)に都内で行われ、杉咲花、松居大悟監督、今泉力哉監督、三宅唱監督が登壇した。

多忙な毎日を送る人気俳優・杉咲花。彼女はドラマや映画の撮影期間に突然訪れた休日、通称“撮休”をどのように過ごすのだろうか?知られざる俳優のオフの姿をクリエイターたちが妄想を膨らませて描き、毎話異なるパラレルストーリーで贈る大人気オムニバスドラマ“撮休“シリーズ。2020年に放送された「有村架純の撮休」は今までにない企画として話題を呼び、高い評価を獲得、見た視聴者からは「シリーズ作品にして欲しい!」と熱烈な声が上がり、本作は「有村架純の撮休」「竹内涼真の撮休」「神木隆之介の撮休」に続く“撮休”シリーズ第4弾となる。

本作が4作目となる「撮休」シリーズだが「これだけ多くの製作陣の方が携わられている作品もないと思うので、とても贅沢な撮影時間でしたし、幸せでした」と挨拶した杉咲。本作を監督した3人は本作が初めての杉咲とのタッグとなったが、「現場では予想を裏切ってくれるし、ちょっとした表情や目の仕草も撮っているだけで画として成立する」と称賛する松居監督。今泉監督は、相手役の声がない状態での電話シーンでは「ただ電話している時間なのにこんなに魅力的にできるんだということをしてくださって。楽しんでいただいて明るくいてくださるから現場も穏やかで。人間的な魅力が前に出ている感じがした」と振り返った。また、「かっこいいところを撮りたいと思うし撮れたと思う」という三宅監督は「たくさんの種類の魅力がある方だなと作品を観ても教えられた」と、ほかの監督の話にも共感している様子だった。

3監督の印象について聞かれた杉咲は、今泉監督について「現場の隅っこにいらっしゃって、“よーい、スタート”の掛け声も緩やかに穏やかに始まって、温もりのある空気感が現場に広がっていて。でも、指摘してくださる内容が辛辣でもあって、穏やかな口調で淡々と冷静な意見をくださるのでバランスが不思議な方」と振り返った。三宅監督については「すごく会話をした。いろんな話をセッティング中とか打ち合わせも含めて、いろんな話をさせてもらって。気づいたら近くにいて、気づいたらいなくなっていて。心地のいい撮影の時間」と振り返った。松居監督については「松居さんがいてくださると緊張しない。多くの言葉を交わさないけど、たまにじっと目が合う瞬間があったりして。言葉のないやり取りから本番が始まると、この瞬間にすべてを残したいとグッとくるような言葉に出来ない気持ちになって」と語った。

そんな杉咲について「大変な思いは表に出していないかもしれないけど、人としての魅力もそうだし、一俳優としての魅力も出ている」と絶賛する今泉監督。その杉咲の魅力を捉えた松居監督は「“撮休”というルール以外は自由だし個性が発揮されている。各話で違う杉咲さんを楽しんでもらえる」と本作の魅力を語った。また、杉咲は「新鮮にどの回も楽しんでいただけると思う。ここでこの人出てくるんだとか、この人がこのセリフ言うんだというセリフも詰まっていると思う」と語った。

また、作品の内容にちなんで、最近の休日に何をしていたかを聞かれた杉咲は「毎日同じことしかしてない。ご飯作るとか、ハンモックに座ってます」と明かしつつ、「日記を買ったんです。一年間の日記を毎日つけていく。でも一週間書き忘れてしまって、それをまとめて書いてました(笑)行動ばかり書いてしまって、何を食べたとかそういうことを書きました」と笑いを誘った。

最後に杉咲は「私生活で非日常なことが起きた時に“ドラマみたいだなと思う”と思う瞬間ってある。この作品では、そういうミラクルも起こったりもするんですけど、普遍的過ぎて日常生活で見落としてしまいそうな些細なこともたくさん描かれていて。小さな一つ一つの出来事が積み重なって、その人だけの人生になるんだなと感じて。全ての時間がその人の物語なんだなと改めて思ったりして。誰かの休日を描いているこの作品は素敵だなと改めて考えました」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

連続ドラマW-30『杉咲花の撮休』(全6話)は2023年2月10日(金)23時30分よりWOWOWで放送・配信開始!
監督:松居大悟、今泉力哉、三宅唱
出演:杉咲花 ほか