山下智久が海外ドラマ初主演を務めるHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』がフランスで開催されたヨーロッパを代表する大規模ドラマイベント「Series Mania 2023」のInternational Competition部門にノミネートされ、山下智久がレッドカーペットやイベントに登場した。

世界中で愛され、日本のワインブームにも火を付けた伝説的大人気漫画『神の雫』(作・亜樹直、画・オキモト・シュウ/講談社)を実写ドラマ化した本作。フランス・イタリア・日本など世界各国で約10か月の長期間に及び撮影された、レジェンダリー・テレビジョン1(アメリカ)、ダイナミック・テレビジョン2(アメリカ)、フランス国営放送局グループのフランス・テレヴィジオン、そしてHulu Japanの4社が共同製作を行っている国際ドラマ。物語は、世界的に有名なレジェ・ワインガイドの創設者/著者であり、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェが東京の自宅で息を引き取るところからスタート。9歳の時に両親が離婚して以来、アレクサンドルに会っていなかった一人娘のカミーユ(フルール・ジェフリエ)は、彼が遺した膨大なワインコレクション<専門家いわく“世界一のワインコレクション”>を相続するためには、アレクサンドルの弟子・一青(山下)との対決に勝つことが条件だと知ります。アレクサンドルの遺書には「一青は“魂の息子”」とあるが、果たしてアレクサンドルと一青の関係は?複雑な家族関係、相続、そしてワインへの愛が二人の若者を宿命の対決へと導いていく。

今回、本作『神の雫/Drops of God』が、ヨーロッパを代表するドラマシリーズイベント「Series Mania 2023」のInternational Competition部門にノミネートされた。「Series Mania」のInternational Competition部門に日本が製作に関わるドラマ作品がノミネートされるのは初の快挙となる。そして、主演・山下智久をはじめ、『神の雫/Drops of God』チームが「Series Mania」参加のためフランス・リールへ。「Series Mania」は2010年にフランスで始まり、毎年(※2020年は新型コロナウイルスの影響で開催無し)開催されているヨーロッパを代表する大規模イベント。全世界の監督、作家、そしてドラマが好きな各国の視聴者が集まって最高のシリーズを選定。International Competition部門には、アメリカ、ギリシャ、フランス、スペイン、ノルウェー、イスラエル、イランなど、世界各国の作品がノミネートされている。

3月19日[現地時間]の14時半からは主演の山下智久による講演イベント「マスタークラス」が開催され、20時からは主演の山下智久、共演のフルール・ジェフリエ、マルゴ・シャトリエ、脚本のコック・ダン・トラン、クレメンス・マドレーヌ=ぺルドリラ、アリス・ヴィアル、製作総指揮のクラウス・ジマーマン、アソシエイト・プロデューサーのソニア・モイヤーセンがレッドカーペット、舞台挨拶、上映会後のQ&Aセッションに参加した(※マルゴ・シャトリエはレッドカーペットのみ登壇)。

講演イベント「マスタークラス」では、現地フランスのファンが開場前から長蛇の列をなし、満席の大盛況。山下が会場に登場すると「山ピー!」の黄色い歓声が飛び交い、中には山下の名前入りうちわを持参する熱狂的なファンや、喜びのあまり涙ぐむファンもいた。

20時からは『神の雫/Drops of God』の上映会前に開催されたレッドカーペットに登場。山下の名前が呼ばれると、熱狂的なファンたちの黄色い歓声が沸き上がった。山下は長期の撮影を共にし、未だに2日に1回程度はメッセージでやり取りをしているという、仲良くなった共演者や製作陣と共ににこやかにレッドカーペット上を歩いた。レッドカーペットの脇にはサインを求めるファンが多数集まり、快くサインに応じていた。

その後、『神の雫/Drops of God』の第1話と第2話の上映会後に開催されたQ&Aセッションでは、観客たちが大きな歓声で迎える中、一同が登場し、MCや観客たちからの質問に回答した。元々原作のファンだったという山下はイベント内で作品について「原作では男性のキャラクターを女性に置き換えた点がとても斬新だし、ワインを通して人間を学んでいくというストーリーに僕自身とても惹かれました」と語った。作品の題材となっているワインについては「ワインは知れば知るほど分からなくなる、奥が深い点が魅力だと思います。フランスで撮影中にワインと恋に落ちて、日本に帰ってすぐにワインセラーを買いました」とプライベートでもワインを楽しむようになったことを告白した。

作品内で山下演じる一青と莫大な遺産をかけて対決に挑むカミーユを演じたフルール・ジェフリエは、フランス語・英語・日本語の多言語で描かれた本作の撮影について「母国語ではない言語で演じることは、一見制約が増えるように思えて、実はその分可能性が広がると考えています。多言語で演じることで、声もリズムもイントネーションも変わるし、演技の幅が広がって新しい自分の可能性が見えたように感じました」と語った。それを受け山下も「本当に世界を広げてくれた作品だと思います。そして何より、言語もカルチャーも違う出演者やスタッフが一つの目的に向かっていく過程が本当に楽しかったですし、一生忘れられない、僕の人生にとって大切な時間になりました」と語ると、満席の会場からは拍手の渦が巻き起こった。

本作のプロデューサーであるクラウス・ジマーマンは「今日は皆さんに2話までしかお見せできませんでしたが、この後も山下さん演じる一青に関して、驚きの展開が次々と待ち受けています。ぜひこの後のエピソードもご覧ください」とアピールし、会場全体を盛り上げながら、作品の魅力を全力で伝えた。

Huluオリジナル『神の雫/Drops of God』(全8話)は日本では2023年9月よりHuluで独占配信スタート
監督:オデット・ラスキン