広瀬すず主演映画『水は海に向かって流れる』の場面写真が解禁された。

田島列島がユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、26歳のOL榊さんと高校生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの面々の想定外の日々を綴った、家族の元を離れて始まる、家族の物語。主人公・榊千紗を演じるのは『流浪の月』での好演の高い評価が記憶に新しい、広瀬すず。映画にドラマ、作品を重ねるごとに飛躍してきた広瀬が、クールで感情を表に出さない大人の女性を繊細に演じ、新たなステージに挑む。監督は、『そして、バトンは渡された』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』など、心潤す数々の群像劇を世に送り出してきた前田哲。人と人との向き合う過程を優しく描き、心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に映し出す。

今回解禁されたの場面写真は、高良健吾演じる、高校生・直達(大西利空)の叔父・歌川茂道(通称:ニゲミチ先生)を中心とした4点。叔父の茂道は脱サラし漫画家になったが、それを隠してシェアハウスで生活している。シェアハウスのみんなからはペンネームである“ニゲミチ先生”と呼ばれ、マイペースで、超個性的な服装だが親しみやすい陽気なキャラクターだ。今回解禁された写真からも、トーテムポールを背にどこか遠くを見つめる姿や、納期に間に合わないのか直達に漫画の製作を手伝わせる様子、榊さんと話し込む姿、飼い猫ムーを抱き、カーテン越しに不思議そうな顔を覗かせる姿など、どの場面を切り取っても味のある豊かな表情で、本作を盛り上げている。

『横道世之介』や『悼む人』など主演作はもちろん、多種多様な脇役まで縦横無尽に活躍する高良。現在公開中の映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』では、吉沢亮演じる「東京卍會」の総長・マイキーの兄・真一郎役で出演していることが発表されると、Twitterのトレンドにもなるほどの盛り上がりをみせた。振り幅のある硬軟どんな役も自分のモノにする高良の本作への出演に際し、前田監督は「いつか映画でご一緒できたらと思っていて、やっと出会うことができました」と大喜び。

「帽子にメガネと重ね着というキャラクターを作り込んでいく衣装合わせの中で、すでに役柄を掴んでくれました。楽しみながらニゲミチを演じてもらえたのではないかと思います」と監督が言及するように、本作全体の“陽”の部分を担うと言っても過言ではない、どこか憎めない明るいキャラクターを見事に演じ切った。「原作寄りのラフなニゲミチをイメージして衣装合わせに行ったら、すごい重ね着してカラフルで、想像以上に濃いキャラになりました(笑)」と高良自身も語る通り、ニット帽をかぶった超カラフルな衣装の着こなしにも注目だ。

『水は海に向かって流れる』は2023年6月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開
監督:前田哲
出演:広瀬すず
大西利空、高良健吾、當真あみ/勝村政信
北村有起哉、坂井真紀、生瀬勝久
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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