日生劇場12月公演として、ミュージカル『ベートーヴェン』の上演が決定した。

本作は、『エリザベート』、『モーツァルト!』、『レベッカ』、『マリー・アントワネット』、『レディ・ベス』など、日本ミュージカル界でも屈指の人気作品群を手掛けてきたミヒャエル・クンツェ(脚本/歌詞)とシルヴェスター・リーヴァイ(音楽/編曲)のゴールデンコンビが、構想に10年以上の歳月を費やし、クラッシック音楽史にその名を燦然と輝かせる最も偉大な音楽家の一人であり「楽聖」とも称されるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの謎に満ちた人物像とその生涯に肉迫した野心作だ。当代随一のピアニストとして、作曲家として、それ以前に当たり前であった教会や宮廷のための音楽を一般大衆向けに〈解放〉した功績は革命的でもあり、のちの音楽家に多大なる影響を及ぼしたが、音楽家の生命線とも言える聴力を失うという不運と苦悩に苛まれながらもなお、その創作意欲が生涯衰えることは無かった理由は何だったのか?

クンツェ&リーヴァイは、ベートーヴェンの〈愛〉をテーマに、【父からの虐待】、【弟との確執】、【貴族からの独立】、【幻聴による強迫観念】そして【叶わぬ恋】と、様々なエピソードを織り交ぜながら、実際にベートーヴェンが残した膨大な楽曲群を紐解きつつ、メロディに歌詞をつけ、旋律を再構築し、各シーンに当てはめていくという、画期的で気の遠くなるようなアプローチを試みている。

誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「悲愴」、「月光」、「英雄」、「運命」、「田園」、「皇帝」、「エリーゼのために」、「第九」などのメロディが頻繁に登場し、ベートーヴェンの生涯を知らなくとも、すんなりと作品の世界に没入出来る。そんなクンツェ&リーヴァイ渾身の最新作が、2023年1月に韓国で世界初演の幕を開け、5月15日(月)に千穐楽を迎える。そして、本年12月に日本ミュージカル界屈指のキャスト競演により、日本初演の幕が開く。

キャスト

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(孤高の音楽家)
井上芳雄
アントニー・ブレンターノ(ベートーヴェンの想い人“トニ”)
花總まり
カスパール・ヴァン・ベートーヴェン(ベートーヴェンの弟)
海宝直人/小野田龍之介<Wキャスト>
ベッティーナ・ブレンターノ(“トニ”の義理の妹)
木下晴香
バプティスト・フィッツオーク(野心家の弁護士)
渡辺大輔
ヨハンナ・ベートーヴェン(カスパールの妻)
実咲凜音
フェルディナント・キンスキー公(ベートーヴェンのパトロンの一人)
吉野圭吾
フランツ・ブレンダーノ(銀行家であり“トニ”の夫)
佐藤隆紀(LE VELVETS)/坂元健児<Wキャスト>

ヴェスター・リーヴァイ コメント映像

ミュージカル『ベートーヴェン』
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