『ミッドナイトスワン』の公開3周年記念舞台挨拶が9月25日(月)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、草彅剛が登壇した。

本作は、トランスジェンダーの凪沙と、親から愛を注がれることなく生きてきた少女・一果の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描く「ラブストーリー」。故郷の広島を離れ東京、新宿を舞台に生きる凪沙は、あるきっかけで親戚から預かった一人の少女と暮らす事になった。一果と出会ったことにより孤独の中で生きてきた凪沙の心に今までにない感情が芽生える。一人生きてきた少女との出会い、自らの“性”の葛藤、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く軌跡の物語。凪沙を草彅剛が演じる。

2020年9月25日公開された『ミッドナイトスワン』の公開3周年記念した今回の舞台挨拶。冒頭で草彅は「こういう舞台挨拶は人生でもまれなことだと思うんです。記念日なので今日はきっとみなさんにもいいことがあると思います」と挨拶した。

現在も毎週水曜日にTOHOシネマズ日比谷にて上映が続いている本作だが、この日が公開3周年の記念日ということでで、今回の舞台挨拶への登壇をマネージャーから聞き、「やっていたんですね」と驚いている様子だった。その草彅は「#まだまだ追いスワン」を使ってのSNSでの拡散を提案し、「観てくれる方が増えるんじゃないかな」と未鑑賞の人へ向けてアピールした。

一方で自身は「DVDを持ってるのでたまに流していますよ。愛すべき作品です」という草彅は「新しい地図を広げて間もなくの頃の映画だったので、みんなが盛り上げてくれたおかげで僕も演じきれたので、僕にとっても大きな作品になった」と振り返った。

また、「みんなでまだまだ盛り上げていきたい」と話す草彅だが、公開3周年を記念して入場者プレゼントの配布が発表された。9月27日(水)~12月27日(水)の毎週水曜日にTOHOシネマズ日比谷にて、映画『ミッドナイトスワン』を鑑賞した人全員に「オリジナルポストカード」(第1弾~第3弾で絵柄が異なる)がプレゼントされる。これに草彅は「またまた追いスワンできる。毎月来るしかないね。僕も来るよ」とコメントした。

さらにイベントでは、草彅剛が主演を務め、白石和彌監督と初タッグを組んだ本格時代劇『碁盤斬り』のキャストを発表。清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼の出演が発表された。発表されたキャスト陣の写真を見つめ「ガッツリとやったので、最高でした」と振り返る草彅は「(小泉今日子に)若いころにお世話になっていて。『まだ恋は始まらない』というドラマで、すごい緊張して、(今回の撮影中に)そんな話もした」と撮影を振り返った。さらに、小泉から17年前にもらったTシャツがあるというものの、本当に小泉からもらったものか自信がなかったようで「『17年前にくれたんですか?』って聞いたの。持っていったら僕にくれたやつだったの。(そのTシャツに)17年ぶりにサインをもらった」と興奮気味に語った。

さらに、作品の説明をすることになると、間違えないように紙を取り出し、読み始める草彅に会場は笑いに包まれた。自身の役どころについて「曲げられないという魂がグッとくる。普段の僕とは全然違う。流されない気持ちが今の時代にとって大事なことを訴えかけてくれるんじゃないか」と語った。

清原からはコメントが寄せられ、草彅は「(清原が)すごく繊細なお芝居をされて、おこがましいんだけど『いいお芝居だね』ってぽろっと言ってしまったの。お前何様だよみたいな感じなんだけど思わず言っちゃった。絶対にカットじゃないと思うから見てもらいたい。彼女がいるからかくのしんも癒される部分があって、光のような存在です」と語った。

最後に草薙は「僕もこれを機にステップアップしていきたいと思います。毎日コツコツやるしかないと思うので、映画もそれ以外も。振り返った時に大きなものになると思うので、全てはつながっていると思う。ちょっとずつ一緒に人生を歩んでいければと思います」とメッセージを送った。

『碁盤斬り』追加キャストについては こちら

映画『ミッドナイトスワン』公開3周年記念入場者プレゼント
第1弾 9月27日(水)~10月25日(水)の毎週水曜日
第2弾 11月1日(水)~11月29日(水)の毎週水曜日
第3弾 12月6日(水)~12月27日(水)の毎週水曜日
※第1弾~第3弾で絵柄が異なる
※1人1回の鑑賞につき1枚配布

【写真・文/編集部】

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『ミッドナイトスワン』
監督:内田英治
出演:草彅剛、服部樹咲、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ・田口トモロヲ・真飛聖
配給:キノフィルムズ
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