10月23日(月)より開催される第36回東京国際映画祭で上映される「Amazon Prime Video テイクワン賞」のファイナリスト作品が決定した。

「Amazon Prime Video テイクワン賞」は、国内外で優れたオリジナル作品を製作し多様な映像作品を配信するPrime Videoの協賛を得て、東京国際映画祭が更なる才能の発掘を目指して2021年から設立された。これまで商業映画の監督・脚本・プロデューサーを担当したことのない、日本在住の映画作家が制作した15分までの短編作品を対象としたもので、本年7月5日から9月4日までの2か月間で143作品の応募があった(昨年は83本)。その中から、厳正なる審査の結果下記の8作品がファイナリスト作品として選ばれた。

映画祭での上映は初日の10月23日(月)11時半からTOHOシネマズシャンテにて行われ、受賞結果は11月1日(水)のクロージングセレモニーで発表される。今年度の審査委員長は昨年に続き行定勲監督が務め、審査委員は玉城ティナ(俳優)、芦澤明子(撮影監督)、森重晃(プロデューサー)、戸石紀子(Amazon スタジオプロデューサー)が務める。受賞者には、Prime Videoから賞金100万円が贈られるほか、Amazonスタジオと長編映画の製作を模索し、脚本開発に取り組む機会が提供される。

『窓辺のふたり』
監督:坂本憲翔

©東京藝術大学大学院映像研究科


10歳の少年・蓮には腹違いの姉・茜がいた。母・那月は、血縁関係のない茜の存在を無視し、蓮を溺愛している。
ある朝、蓮と茜は那月の目を盗んで家を出る。何気ない二人の一日が、特別な逃避行へと変わる…。

『GIRLS BRAVO』
監督:木口健太

©2023 「GIRLS BRAVO」 株式会社UNBLINK


抑圧された世界の中で、正しく生きようとする山﨑。その不確かな感覚を求めて、彼女は一つの行動をとる。連鎖する理不尽な出来事。そんな彼女に、手を差し伸べる金田。その手は、彼女にとっての救いとなるのか。

『サン・アンド・ムーン』
監督:岡本多緒

©Wild Nèko Pictures


父親の葬式で30年ぶりに顔を合わせた異母兄妹。別々に育った2人の長年の溝はやはり埋められないのだろうか?すれ違ったまま、それぞれの人生へと戻る2人は別れ際に少しだけ親心に触れる…。

『凛として』
監督:平田雄己


高校生の茜は昔から金縁の丸メガネを着けている。ある日彼氏の和樹から「コンタクトにしないの?」と聞かれ、茜はその一言に傷ついてしまう。

『Gone With The Wind』
監督:ヤン・リーピン(楊礼平)


パリで置引きに合った若い女性と、ホームレスの男の間に起きた、束の間のロマンス。

『ビー・プリペアード』
監督:安村栄美


高校の頃からの付き合いの美佳、繭子、恭子、祥子の4人は久しぶりの小旅行で湯河原にやってきた。しかしなぜか美佳の夫の不倫現場を押さえるための待ち伏せに付き合わされることに。

『ゴミ屑と花(short ver.)』
監督:大黒友也


精神的な理由により自衛隊のパイロットを辞め、ゴミ収集の仕事に転職した浩一。指導員・花とともに深夜のゴミ収集を担当し、周囲の『批判』や『無関心』といったさまざまな人々の反応に遭遇する。

『TALK TO ME』
監督:ジミー・ミン・シャム


大都会で孤独に独り生きるフミは、人とのつながりを求めていた。突然、見知らぬ男から掛かってきた一本の電話が、ふたりの世界を変えていく。

第36回東京国際映画祭は2023年10月23日(月)~11月1日(水)に日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催