『北極百貨店のコンシェルジュさん』の公開記念舞台挨拶が10月22日(日)に新宿バルト9で行われ、川井田夏海、大塚剛央、津田健次郎、板津匡覧監督が登壇した。

小学館「ビッグコミック増刊号」で2017年から連載を開始し、「第25回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞」を受賞した西村ツチカによる「北極百貨店のコンシェルジュさん」(小学館)を映画化。板津匡覧が、初の劇場版アニメ監督を務める。新人コンシェルジュとして働く主人公・秋乃を川井田夏海、百貨店内をなぜかいつも歩いている謎のペンギン・エルルを大塚剛央、ケナガマンモスの造形作家・ウーリーを津田健次郎が演じる。

20日(金)に公開された本作だが、既に周囲からの反響もあるようで「母は完成披露試写会にも来てくれて、『2回目のほうがより感動した、たくさん観るところがあって感動した』と。もう1回見てください!」とこれから鑑賞する観客に向けてアピールした。一方で「エゴサをしました」という津田は「かわいい映画を観に行ったのが思ってもない着地点に到達して感動が深かったと書いてくださっている方がいて、ですよね!かわいい映画を観に来たでしょう!間違ってはないんです、それだけではない」と自信を見せた。さらに、本作で演じるケナガマンモスのウーリー役については「僕的には珍しいタイプのキャラクターを演じさせていたぢて、お褒めの言葉をいただくのはうれしい。こういうのもやれるんだぜ」とアピールした。

25か国で上映されることが決定している本作だが、「本当にありがたいですし、どこに行っても伝わるものだと思う。海外の方から観ると日本のおもてなし精神にも注目されると思う」と話す川井田は「観ていて飽きがこない、1回では観足りないくらい。日本のアニメーションを誇りを持って観ていただける作品」と力強く語った。大塚は「叶うことなら世界各国の劇場で一緒に観たい」といい、津田は「デパートはどこの国にもある、その時点で共通言語を持てているので伝わる気がする。世界共通のことを深く描いている」といい「外国語でエゴサします」と笑いを誘った。

また、10月23日(月)に開幕する第36回東京国際映画祭に出品される本作だが、レッドカーペットへの登壇を翌日に控えていることに話がおよぶと、川井田は「転ばないようにだけ気を付けようかな」と緊張した様子で意気込みを語った。

さらにイベントでは、“注目シーン”を絵で描いて披露。走っている姿を描いた川井田は「どこへ向かって、何を求めて走っているのか、注目して観ていただきたい。あと足音ですね」といい、描いた絵については「絵は自信がないんですけど…監督がいる前で(笑)」と照れ笑いを浮かべた。エルルが滑るシーンを描いた大塚は「秋乃とのやりとりもおもしろいところ」と注目ポイントを挙げ、「上手」という声が寄せられると大塚は「やっていけますかね?」と板津監督に問いかけ、「やっていける」と即答。川井田が「私は?」と聞くと、同じく「やっていける」と答えた板津監督。続く津田は、大塚と同じシーンを描いたが、大きく異なる絵のタッチに板津監督は「いけるかなー」と答え、笑いを誘った。

作品の内容にちなんで“最近ほっこり温まっていること”や“がんばっていること”について聞かれると、「歩くようになりました」という川井田は「小一時間ほどウォーキングを始めたら心も体もぽかぽか」と笑顔を見せた。「街を歩いていると、出演作のお話をしながら歩いている人がいて。そういうのを聞いていると明日からも頑張ろうという気がします」という大塚は「キャラクターの名前がふっと耳に入ってきたりする。こういう解釈をしたんだということもあったりおもしろかったりします」と明かした。津田は「もう一回お芝居がおもしろいと思っていて、初心者マークを付け直してゼロからお芝居を立ち上げ直していけるといいなと思って」と語った。

最後に川井田は観客に向けて「お客様だったり、コンシェルジュだったりいろいろなキャラクターが出てきますが、キャラクター一人一人には過去があって、映画が終わった後の未来もあるんです。それはみなさまもそうだと思っていて、ここに来るまでの過去があったり、観た後の未来につながっていく。その未来に少しでもこの作品が寄り添って、長く愛していただける作品になるとうれしいです」とメッセージを送った。

【提供写真、文/編集部】

『北極百貨店のコンシェルジュさん』は2023年10月20日(金)より公開
監督:板津匡覧
配給:アニプレックス
©2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会