ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』のMovieNEX発売を記念して、ボーナス・コンテンツから未公開シーンの一部が解禁された。

本作の舞台となるのは、火・水・土・風の4つのエレメントがそれぞれの特性を活かしユニークな生活様式で共生している、色鮮やかな世界[エレメント・シティ]。父の店を継ぐという夢に向かって頑張っていた火の女の子・エンバーは、ある日自由な心を持つ自分とは正反対の水の青年・ウェイドと出会う。共に時間を過ごしていく中でふたりは少しずつ心を通わせていくも、お互いを消してしまう特性を持つ“火”と“水”の2人は、どれだけ仲を深めても触れ合うことすらできない…。正反対の2人の心が触れ合うとき、そこにはピクサー史上最も“ロマンティックな奇跡”が起こる―。

今回、MovieNEX発売を記念して、惜しくも本編には採用されなかった「未公開シーン」から、ウェイドがエンバーの両親の前で情熱的に告白する貴重なシーンをボーナス・コンテンツから一部gが解禁された。ウェイドとの初デートの後帰宅し、両親に「男性と知り合った」と打ち明けるエンバー。母シンダーは火のエレメントの男性だと思い込んで大喜びするが、その時窓から大声でエンバーへの想いを歌いながら歩いてくるウェイドの姿が…それを見たシンダーは激怒しますが、父バーニーはエンバーに「お前を信じるよ」と告げる。本編とは正反対の両親の反応を描いた貴重な未公開シーンだ。

ストーリー監修のジェイソン・カッツはこのシーンが削除された理由について「エンバーとウェイドが初デートの後手をつなぐ流れだった。次の問題は両親にどう打ち明けるかだ。そこでウェイドに情熱的に面白く愛を叫ばせようと考えていた」と語っている。

発売されるMovieNEXとデジタル配信(購入)には、今回解禁された「未公開シーン」のほか、劇場公開時に同時上映され話題となった『カールじいさんの空飛ぶ家』のその後を描く短編アニメーション『カールじいさんのデート』、主人公のエンバーとウェイドを掘り下げる「エンバーとウェイド」、ユニークなキャラクターたちが暮らす美しい都市の舞台裏に迫る「エレメント・シティへようこそ」など、貴重なボーナス・コンテンツを収録している。

未公開シーン映像

また、バーニーとシンダーの声を担当した2人のインタビューが到着した。バーニー役のロニー・デル・カルメンは「監督は私自身の声と生きてきた経験だけをバーニーに反映させたかった。そしてそれは、ただキャラクターと戯れているようなものなんだ。バーニーを演じさせてくれた彼にとても感謝している。ただ自分らしく、キャラクターとバーニーの物語に身を任せるだけでよかったから楽だった。僕の家族はフィリピンからアメリカに移住してきたんだ。より良い生活を送り、夢を追い求めるための希望に満ちた夢。それが父から私たちへの誓いだった。別離や苦難を乗り越えて、彼は私たちをここまで連れてきてくれた。自分の妻と子供たちが一緒にいるのは、彼がこの長旅をしたおかげなんだ。本作でのバーニーも家族にとってベストであることを望み、大きな困難と犠牲を伴うにもかかわらず、幼い家族を連れて移住した。それがバーニーのキャラクターと共鳴できる感情的な基盤なんだ」と語る。

スタッフは、シンダーとバーニーがどこか別の場所から来たことを強調するために、訛りのある人物を見つけることが重要で、「でも、実際の生活で特定の場所を示すことはしたくなかった。シーラはイラン出身なのでアクセントを少し変えて、特定のアクセントではなく、それでいてユニークなアクセントにしてくれた。彼女は本当に素晴らしい仕事をしてくれたよ」と明かす。

シンダー役のシーラ・オンミにとって、この役はとても馴染み深いもので「シンダーは、私が25年間演じてきた役柄の中で、ほぼ完全に自分自身だった初めてのキャラクター。また、ファイアーランドから移住しなければならなかったシンダーと同じように、私も1979年の革命が始まった10歳のときに家族とともにイランから移住した。だから、シンダーと同じように、未来に目を向け、受け入れ国や新しい生活をとても愛しながらも、生まれ故郷に深い悲しみと憧れを抱き、永久に離れることを余儀なくされる前の生活がどれほど特別で豊かであったかを思い出す気持ちがよくわかる」と振り返っている。

『マイ・エレメント』
デジタル配信中(購入)/11月15日(水)MovieNEX発売
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2023 Disney/Pixar