憑依体験ホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』の特別映像が解禁された。

母を亡くした女子高校生がSNSで流行りの「#90秒憑依チャレンジ」に参加し、そのスリルと快感にのめり込んでしまったことからかつてない事態に発展していく本作。監督は、人気YouTuberでもあり、本作で衝撃的な長編映画監督デビューを果たしたダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟。世界中の配給会社がこぞって手を挙げた中、A24が北米配給権を勝ち取り、“A24ホラー史上最高興行収入”を記録する大ヒットとなった。すでに監督続投でA24製作による続編『Talk 2 Me(原題)』が決定している。

今回、撮影風景や監督などのインタビューに加えて、監督の軌跡もたどるハイテンションな特別映像が解禁された。映像の冒頭では、「憑依チャレンジ」にハマっていく若者たちを演じた出演者により、このゲームのルールが紹介されていく。これに挿入される本編映像では、“トーク・トゥ・ミー”の呼びかけで現れた霊の余りの不気味さにうろたえてしまう主人公ミアの姿とともに、その霊の姿も捉えたものとなっている。

また、監督たちのYouTuberとしての人気ぶりが伝わる映像や初々しさの残る過去映像に加えて、2人がチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」で発表してきたエッジの効いたアクションやスプラッターホラー作品など活動の軌跡もたどることができる貴重な映像も収録。ふたりは、動画配信と映画制作における違いに言及しつつ、「でも、エネルギーは動画配信と同じだ」と語る。ミアを演じたソフィー・ワイルドは、「監督2人のおかげで現場は創造性にあふれてた。彼らはアイデアを思いついた瞬間に試してみようとする」と語るほか、ヘイリー役のゾーイ・テラキスも「監督たちは意表を突いてくる」と語るなど、現場は高いテンションで撮影が行われていたことがうかがえる。

本作の物語の出発点について、ダニーは身近な少年の身に起こった「1人がドラッグを服用後床でけいれんしていて、仲間は笑いながら撮影してた。印象的であると同時に怖いと感じた。ここから生まれたんだ」と明かし、劇中にもその少年と同じ名前のキャラクター、ライリーという役柄を登場させているという。プロデューサーのひとりサマンサ・ジェニングスは、「ティーンが憑依体験でハイになる。それがゲームやスリル、感情のはけ口になり、その結果心理的に沈んでいってしまう」と映画が描くこのゲームの危険性を語り、ワイルドは「母親の不在がミアの変化のカギとなる。つながりを求める気持ちが自然と現れるの」と、彼女の“心の隙間”が破滅と関わっていることを明かす。

特別映像

『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は2023年12月22日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国で公開
監督:ダニー&マイケル・フィリッポウ
出演:ソフィー・ワイルド, アレクサンドラ・ジェンセン, ジョー・バード
配給:ギャガ
© 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd, Adelaide Film Festival, Screen Australia