『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』スペシャルナイトイベントが1月29日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ジェイソン・ブラム、ゆりやんレトリィバァが登壇した。

北米および各国で昨年10月27日から公開され、初週の週末興収ランキングで1位発進、その後も破竹の勢いは止まらず全世界興収累計2億8,800万ドルを稼ぎ出し、ブラムハウス製作作品としては史上最高興収記録を樹立した本作。マイク役を演じるのは『ハンガーゲーム』シリーズでお馴染みのジョシュ・ハッチャーソン、共演にはエリザベス・レイル、パイパー・ルビオ、キャット・コナー・スターリング、メアリー・スチュアート・マスターソン、マシュー・リラードらを迎え、本作の重要キャラであるアニマトロニクスのマスコットたちは、マペットや「セサミストリート」などコミカルな動きのキャラクターを手掛けることを得意とするクリエイター集団ジム・ヘンソン・クリーチャーショップが制作している。

今回、ブラムハウスの創始者でありCEOのジェイソン・ブラムが初来日し、イベントに登壇。さらに、自身もホラー映画マニアであり、映画監督になる夢を持つゆりやんレトリィバァも駆け付けた。

今回が初来日となるブラムは「到着してから毎食お寿司をいただいています。本当においしいです」と笑顔を見せ、「日本の文化は力強く大胆で特異性がある」と語った。日本において、ブラムハウス作品では『パラノーマル・アクティビティ』が最も興行収入が多いということで「今作で記録を塗り替えたいと思っています」とブラムハウス製作作品史上最高の興行収入をあげている本作に自信を見せた。。

その本作が大ヒットした理由について「(原作となった)人気ゲームのクリエイターのスコット・カーソンが深く関わってくれたということ」を挙げ、これはハリウッドでは珍しいことだという。その原作者を迎え入れたことで「彼の頭の中で描いている作品の映像化がどういうものかを、うまく実現するために8年という長い年月がかかりました。スコットさんの頭の中に描いていることをみなさんにお届けできています」という。

イベントでは、事前にファンから寄せられた質問にブラムが回答。好きなアニマトロニクススコットを聞かれると、悩みながら答えたブラムハウス「フレディではないかと思いますが、答えは日によって変わります」と笑いを誘った。また、影響を受けた日本の作品については「昨年見た最も気に入った作品が『ゴジラ-1.0』。嫉妬するくらい素晴らしい映画」といい、自身の映画制作と重なる部分もあるようで「私が憧れて、ブラムハウスでも心掛けるのは物語の中心部が胸を打つ家族の物語に気を付けて作っています。『ゴジラ-1.0』は登場人物の関係性が観たことがないような素晴らしいものが描かれています」と称賛。一方で「ハリウッドの感覚からすると低予算で作られている作品です。近々『ゴジラ」の監督にお会いする予定で、将来ぜひブラムハウスで作品を作っていただきたい」と語った。さらに「お金は想像力の敵となるもの」ともいい、「予算が大きければ大きいほどそうなる。アーティストはよりパラメーターが決まっている状態で作るとよりよいものを作れることが多い」と自身の考えを語り、改めて『ゴジラ」について「新鮮で新しさを感じて、他とは違う。心が引き込まれる作品です」と絶賛した。

イベントには、ゆりやんレトリィバァが登場し、「私のことはアンジェリーナ・ジョリーと呼んでください」と笑いを誘った。ゆりやんは早速、映画監督になるための秘訣についてブラムに問いかけると「いくつか秘訣はありますが、私たちと仕事をしてくれる人ならお金を使い過ぎないこと。映画スターはダメなのでアンジェリーナ・ジョリーさんはダメです」と笑いを誘い、「楽しく楽しいものを作っていただきたい。私たちホラーファンは真面目に考えすぎないのがいい」と語った。

さらに、ゆりやんが「憎しみとか、許さない人を懲らしめるホラー映画を撮るのが夢」と明かすと、ブラムは自身も製作に名を連ねるホラー映画『パージ』を挙げ、同作の設定を交えながら「(『パージ』作品内の)アメリカでは12時間は有罪になりませんし、銃が溢れている。『パージ6』はどうでしょう?」と返し、会場は笑いに包まれた。

【写真・文/編集部】

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は2024年2月9日(金)より全国で公開
監督:エマ・タミ
出演:ジョシュ・ハッチャーソン、エリザベス・レイル、パイパー・ルビオ、キャット・コナー・スターリング、メアリー・スチュアート・マスターソン、マシュー・リラード
配給:東宝東和
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