今回解禁された場面写真


実在した“最強の呪術師”安倍晴明 若き日の晴明の秘密に迫る『陰陽師0』の原作者・夢枕獏からコメントが到着し、併せて場面写真が解禁された。

夢枕獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した《最強の呪術師》安倍晴明の活躍を描いた大ベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、つい先日第18巻が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は670万部を超え、アジア・ヨーロッパなど世界でも人気を集めるなど、長きにわたり世界中を賑わす大人気コンテンツ。“陰陽師”というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、本作では安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして描く。

佐藤嗣麻子監督は「オーラがすごく不思議な人なんです。一人歩きしてるというか、人間離れしているというか、ちょっと人間じゃないような感じがある人なんです。だから、すごく晴明に向いていたと思います。人間離れしてる感じがそのものという感じでした」と語っている。

今回解禁された場面写真

陰陽師を目指すもの達が集まる陰陽寮に入るも、陰陽師にはまったく興味がなく、周囲からは“狐の子”、“呪術が使える”と噂される若き日の安倍晴明。彼が放つ、どこか人ならざる存在感を持ち合わせていたことを明らかにし、山﨑が演じる必然性を感じさせる。また、先日粉割れたキックオフイベントでは「作品を見て、獏さんが泣いてくださったので、すごく嬉しかったです」と原作者夢枕氏のコメントを披露するとこみ上げるものがあったのか、言葉を詰まらせる瞬間もあり、並々ならぬ想いで本作に挑んだことをうかがわせた。

山﨑は「どの時代にも共通して必要なことがかなりこの作品に詰まっていると思います。実際の職業でもあった陰陽師の力を信じて、時代が動いていたという中で、今、嗣麻子さんが撮られた新しい陰陽師は、すごくかっこよくなっています。自分が安倍晴明でやらせてもらえて、すごく嬉しいです」と今、新しい陰陽師を映像化する意味と共に喜びを語っている。

現場に訪れていた原作者の夢枕獏は「原作者として、実にありがたい映像化となりました。『陰陽師0』は心の底から、本当に感動した、と言える作品でした。佐藤嗣麻子監督とスタッフの皆さんが心血を注ぐ姿を見て感じていたのは、新しい安倍晴明が誕生するんだなということでした」とし、「晴明のちょっと理屈っぽいところとか、ちょっと冷たいっていうのとは違う。そういうところがこんな感じだろうなっていう感じに、やっぱり整ってたような気がします。ああ晴明だなと見ていて感じました」と太鼓判を押している。

今回解禁された場面写真は、呪術の天才と呼ばれながらも、陰陽師になることに興味がなく、友人も持たない変わり者の晴明が書庫で凛とした眼差しで何かを見つめる様子や「得体が知れない」「本当に呪術が使えるのか」と皇族に揶揄される中、柳の葉を持つ晴明が切り取られており、未だベールに包まれる晴明の“呪(しゅ)”への期待がさらに高まるものとなっている。

『陰陽師0』は2024年4月19日(金)より公開
脚本・監督:佐藤嗣麻子
出演:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼/北村一輝、小林薫
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2024映画「陰陽師0」製作委員会