『陰陽師0』のジャパンプレミアが4月4日(木)に都内で行われ、山﨑賢人、染谷将太、奈緒、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫、佐藤嗣麻子監督が登壇した。

夢枕獏の小説「陰陽師」は、平安時代に実在した《最強の呪術師》安倍晴明の活躍を描いた大ベストセラーシリーズ。1988年に刊行され、35年たった現在でも定期的に新刊が発売されており、つい先日第18巻が発売されたばかり。シリーズ累計発行部数は670万部を超え、アジア・ヨーロッパなど世界でも人気を集めるなど、長きにわたり世界中を賑わす大人気コンテンツ。“陰陽師”というコンテンツはTVドラマ、アニメ、舞台、歌舞伎、ゲームなど多種多様に扱われてきたが、本作では安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして描く。

冒頭では「嗣麻子監督のもと、染谷くんとバディを組み、このチームで新しい『陰陽師』を、若き日の安倍晴明を演じることができて本当に最高の時間でした。早くみなさんにこの圧倒的なスケールの『陰陽師』を見てもらいたいです」と挨拶した山﨑。

本作で山﨑演じる安倍晴明と、染谷演じる源博雅のバディについて山﨑は「2人ともペースというか空気感がいい感じにゆっくりとリラックスして、ゆるく楽しく撮影できていい時間だった」と振り返ると、「メリハリね(笑)」と笑う染谷。一方で染谷は「最高でした。賢人くんはリラックスして現場にいてくださるので自分もリラックスできて、自然とそこからお芝居に入っていく。楽しかったし居心地よかったし、あっという間でした」と撮影を振り返った。

撮影前のワークショップではお互いの役を入れ替えたこともあったという山﨑と染谷だが、「染谷くんの晴明を盗みました」という山﨑。佐藤監督はこのワークショップを通じて「(2人が)距離感がつかめたという」と語った。2人の関係性を見た奈緒は「うらやましいなと思うくらい2人の息がぴったり」と話し、「晴明のクールさと博雅さまのチャーミングさがお2人が一緒にいることで際立って見えるすごく素敵なバディ」と笑顔を見せた。

山﨑は「デビュー作で染谷くんとご一緒して。その時に落ち着きがあって完璧な人だというイメージがあったんですけど、ちょっと抜けてるところがある感じとかおっちょこちょおいなところがある感じとか。でもおっちょこちょいすら冷静にいなしている感じがかわいい」といい、染谷は山﨑について「難しいことを飄々とこなされるのでうらやましい。自分は悩む、内に入っていくタイプ。うらやましいです、すべてが」と印象を語った。

“相棒にしたいキャラクター”を聞かれると、「やっぱり博雅ですかね。心で動いているので。気づかぬうちに心で動いているのが好き」と答えた山﨑。染谷も「晴明ですよね」と即答し「祓ってくれるし、守ってくれる」と語った。奈緒は「徽子女王は、すごい恋愛相談とか乗ってほしいですね。お友達になりたい」とコメント。

板垣も「晴明いいなって思いました」と該当。一方で「一番頼りになる晴明と言いたいところですが、年齢を重ねてくると年上の人がそう相違ない」という国村は、小林を見ながら「この方がバディになると許してくれそう」と笑いを誘った。また、北村も「晴明です。個人として晴明が戦っているのを近くで見たんです。かっこよかった、本当にかっこよかった。いろんなアクション見ていますけどこんなに動く人いるんだ」と絶賛した。

イベントでは、本作の主題歌を担当するBUMP OF CHICKENからのビデオメッセージが上映された。最後に山﨑は「呪術の映像は見ていてものすごいおもしろいなと感動しました。人間として大事にすべき心の部分が描かれていると思います。エンターテインメントとして最高に楽しんでもらいたいです。日本の呪術はここから始まります」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『陰陽師0』は2024年4月19日(金)より公開
脚本・監督:佐藤嗣麻子
出演:山﨑賢人、染谷将太、奈緒、安藤政信、村上虹郎、板垣李光人、國村隼/北村一輝、小林薫
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2024映画「陰陽師0」製作委員会