第96回アカデミー賞®4部門受賞のヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン『哀れなるものたち』の未公開シーンを含む映像が公開された。

優秀で型破りな科学者ゴツドウィン(ウィレム・デフォー)によって生き返った若き女性ベラ(エマ・ストーン)。学ぶことに貪欲で、未知なる世界を知りたくてたまらないベラは、話術巧みで放蕩者の弁護⼠ダンカン(マーク・ラファロ)と駆け落ちし、大陸を横断する目まぐるしい旅に出る。時代の偏⾒から解き放たれ、真の自由と平等のために⽴ち上がるという確固たる目的を持ち始めるベラ。真の自由と平等とは何か?死から蘇った女性ベラの華麗で奇想天外な成長物語を、エマ・ストーンの驚くべき演技力と豪華キャストらの個性あふれる熱演で色鮮やかに描き出す。

今回、ブルーレイ+DVDセット発売、デジタル配信開始(レンタル)を記念して、アカデミー賞®を受賞した美術セットや衣裳デザイン、さらに音響のこだわりなどを含めた映画の魅力に迫る映像が2本同時公開された。

1本目の映像では、巨大かつ壮麗なセットについて豪華キャストやスタッフが語っている。美術賞を受賞した舞台セットに関して、エマ・ストーンは「圧倒されました。すべてのセットを歩き回るのに、30分はかかります。レストランやホテルがあり、まるで完全な街を作り上げたかのようでした」と語る。監督・製作のヨルゴス・ランティモスは、舞台セットのプロダクション・デザイナーとして、バックグラウンドの異なるショーナ・ヒースとジェームズ・プライスを起用。「タイプの全く違う2人のアーティストのコンビネーションが、今まで見たことのないものを生み出してくれるのではないかと感じていました。必ずしも一つの場所でそれを見つけることはできませんでしたから」と話す。

ゴッドウィン・バクスター役のウィレム・デフォーは「屋敷のセットは秀逸のひと言。役に入らせてくれる唯一無二のセットだ」と語ります。プロダクション・デザイナーのショーナ・ヒースは「外科医は人体を切ったりつないだりするでしょ。それを家に反映させたの」と説明。「ジョン・ソーン美術館を参考にして壁や仕切りをぶち抜いた」と振り返る。2人の素晴らしいデザイナーのアイデアが見事に融合したゴッドウィンの屋敷について、ストーンは「ゴッドウィンらしいと思う。彼がベラの幸せを願って造った完璧な家よ」と大絶賛。さらに、ベラの部屋は天井に描かれた魚や海藻、耳がついた鏡、シルクの壁に施された街並みの刺繍など、細部までこだわり抜いたデザインについては「うちの寝室でもマネしたい」と語っている。

2本目は不思議な雰囲気の音楽が漂う、ベラが枕に隠してあった日記を見つける場面の未公開シーン。バックには、映画全体に広がる不思議で魅力的な音楽が流れている。ベラがベッドでぼんやりとしているシーンで静かに流れていた音楽は、彼女が見つけた日記を開く動作に合わせて音量も最高潮に達する。ページを開くごとにまるで波のように流れていく音楽で、ベラの心の変化を感じることができる未公開シーン。音楽を担当したジャースキン・フェンドリックスは、「この種の奇妙で超人的な雰囲気とマッチするように、空気や力学にまつわる楽器をたくさん使いたいと思いました」と発言。映画を彩る音へのこだわりが分かる貴重な映像となっている。

『哀れなるものたち』
ブルーレイ+DVDセット発売中
デジタル配信中(購入/レンタル)
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2024 20th Century Studios.