アイドルを夢見たひとりの少女の物語を描くアニメーション映画『トラペジウム』の追加キャストとして、高山一実と西野七瀬がおじいちゃん役で声優を務めていることが発表された。

原作「トラペジウム」は、自分の力で仲間を集め、アイドルを目指す高校生・東ゆうの物語。2016年から雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載を開始し、2018年には単行本化された高山一実による青春小説。現役トップアイドルが描くリアルな描写、そして共感度の高い内容で累計30万部を売り上げている。原作者である高山一実がシナリオ制作など映画制作に深く関わり、彼女でなければ描けないテーマ「アイドルが放つ輝き」とは何なのか?「アイドル」とは何なのか?という“想い”をさらに追い求め、CloverWorksのスタッフとともにアニメーション映画化。全国の映画館でアイドルを目指す少女の10年間を描いた青春物語が幕を開ける。

主人公の東ゆうは “絶対にアイドルになりたい”と強い想いを抱き、1)SNSはやらない、2)彼氏は作らない、3)学校では目立たない、4)東西南北の美少女を仲間にする、というルールを課して高校生活を送る夢にまっすぐな女の子。半島地域「城州」の東に位置する城州東高校に通いながら、西、南、北の高校へ通う可愛い女の子と友達になる計画を進めていく。そんな中で出会ったのが、人見知りでロボットに夢中な西テクノ工業高等専門学校2年生、“西の星”・大河くるみ、お蝶夫人に憧れるお嬢様で天真爛漫な聖南テネリタス女学院2年生、“南の星“・華鳥蘭子、そしてボランティア活動に勤しむ控えめで優しい城州北高校1年生、 “北の星”・亀井美嘉。雰囲気やキャラも全く違うそれぞれの個性を持った“東西南北”の美少女たちは段々とそれぞれの仲を深めていくのだが、ゆうが夢を追い求める中で4人の関係性はすこしずつ変化が生じていく――。

今回、その東西南北の美少女たちが参加するボランティア活動で、外国語通訳をしている、内村光良演じる伊丹秀一の仲間のおじいさん役に原作者の高山一実、ドラマや舞台で活躍中の西野七瀬の出演が発表された。乃木坂46 1期生の仲良しコンビでファンから“たかせまる”の愛称で親しまれる2人。高山は自身の原作小説アニメ化で声優初挑戦となった。グループ時代から大親友の2人が仕事で一緒になるのは一昨年の乃木坂46 10周年ライブ以来となる。

(左)高山一実が演じたおじいちゃん、(中央)内村光良が演じたおじいちゃん、(右)西野七瀬が演じたおじいちゃん

西野におじいさん役をオファーするきっかけとなったのは高山が「グループ時代にどちらがおばあちゃんっぽくフレーズを言えるか2人で競っており、なーちゃん(西野)がすごく上手だったと思いだした」こと。西野は今回高山一実と「一緒に収録できてよかった。一人だったら心細かった。とても楽しく演じました」とコメント。また高山も「実際に小説書くときに見たボランティアのおじいさんをイメージして演じました」と振り返りました。劇中の2人の掛け合いも注目だ。

高山一実・西野七瀬 アフレコ&インタビュー映像
高山一実 コメント

映画を制作するにあたり、スタッフさんと様々な話をしていたのですが、おもむろに「ちなみにおじいさんのキャスティングって決まってますか?」という話になりました。老人と言えば、なーちゃん(西野)がおばあさんの声真似がすごく上手だったことを思い出しました。当時から「声優やった方がいいよ!」と話していたんです。
演技の仕事もしているし、もしかしたらお願い出来るかな?と思って提案したら、スタッフさんからも「いいね!」となりました。更に、「もうひとりおじいさん役がいるんですが…」とのことで、私が演じる事になったのですが、このシーンだけは(見る時に)緊張しちゃいます。なるべくおじいさんに近づけるように、前かがみになったりして収録に挑みました。

西野七瀬 コメント

オファーをいただいて、びっくりしました。
でも、一番はかずみん(高山)が提案してくれたことがうれしくて「是非!」とお受けしました。
おじいさん役…と言われてもどんな感じかわからないと思いますので、一つの楽しみにしていただけたらうれしいです。
ひとりで収録だったら心細かったのですが、2人で一緒に収録出来たので、楽しみながら収録することができました。

『トラペジウム』は全国で公開中
監督:篠原正寛
声の出演:結川あさき、羊宮妃那、上田麗奈、相川遥花、木全翔也(JO1)、久保ユリカ、木野日菜、内村光良
配給:アニプレックス
©2024「トラペジウム」製作委員会