東映本社の入る東映会館の再開発に伴い、7月27日(日)に閉館する丸の内TOEIでは、「さよなら 丸の内TOEI」と題して特集上映やイベントを実施中。今回、『バトル・ロワイアル』で主演の藤原竜也と脚本の深作健太が登壇する舞台挨が決定した。

1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が、東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い、7月27日(日)に閉館する。東映最後の直営館であるとともに、日本最後のロードサイドシアターとしても愛され続けてきた本劇場は、自社作品の興行やイベントにとどまらず、銀座地区、延いては映画業界全体の盛り上げにも寄与してきた。65年という長い歴史のグランドフィナーレを彩る「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトのコンセプトは、劇場へかかわる全ての人への感謝と、「映画館で映画を観る」ことの大切さを改めて訴求することで、5月9日(金)~7月27日(日)の80日間にわたる100作品以上の傑作特集上映に加え、劇場を活用したさまざまなイベントを実施している。

今回、「さよなら 丸の内TOEI」にて、『バトル・ロワイアル』の上映前に、主人公の七原秋也役を演じた藤原竜也と脚本を務めた深作健太が登壇する舞台挨拶の開催が決定した。

「ねえ、友達殺したことある?」という異様で衝撃的なキャッチコピーは、20世紀末の日本を震撼させました。中学生同士が殺し合いをするという作品内容に対し、少年犯罪の助長や青少年への悪影響が危惧され、国会議員による上映規制運動が展開されたり、2000年11月17日の国会(第150回国会文教委員会)で当時の文部大臣にこの映画に対する政府の見解が問われたりするなど、ある種の社会問題として取り上げられた。しかしながら、こういった問題がマスコミによって取りざたされたことで、映画は却って世間の関心を集める結果となり、興行収入31.1億円の大ヒット作となった。本作は国内ではもちろん海外においても高く評価され、21世紀以降の世界のポップカルチャーに文化的な影響を及ぼした。特に、いわゆる「デスゲーム」ジャンルの草分け的な作品でもあり、以降、現在に至るまで多くのデスゲーム作品がさまざまな業界で制作されるようになったのは本作の功績とも言える。

そんな日本映画史上唯一無二の超問題作である本作上映に際し、本作主演の藤原竜也と脚本の深作健太が登壇しての舞台挨拶イベントが行われる。1999年の秋から始まった生徒役の大規模なオーディションを勝ち抜き主演の座を掴んだ藤原は、本作で第24回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞と新人俳優賞の二冠、第43回ブルーリボン賞新人賞を獲得し、高難度の役柄における演技を高く評価された。藤原は、深作健太の父で本作監督の故・深作欣二からもその才能を認められており、本作と、『バトル・ロワイアルⅡ【鎮魂歌】』(監督:深作欣二・深作健太)でも共に仕事をしているが、21世紀、令和の時代に入った今、改めて撮影当時を振り返り、巨匠への並々ならぬ思いも織り交ぜながらの貴重なトークが聞けそうだ。

さらに、「さよなら 丸の内TOEI」最終月間となる7月上映作品のスケジュールが発表された。

『バトル・ロワイアル』キャスト登壇舞台挨拶イベント

開催日時:2025年7月15日(火) 18:00~回の上映開始前
登壇:藤原竜也、深作健太(脚本)
※登壇者については予告なく変更となる場合がある。
チケット発売:
 劇場HP】6月28日(土)20:00~
【劇場窓口】6月29日(日)劇場オープン時より
※HPで完売した場合、窓口での販売は行われない。
チケット料金:2,000円(均一)

提供:東映株式会社
©2000「バトル・ロワイアル」製作委員会