「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトにて『相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』の舞台挨拶が7月24日(木)に丸の内TOEIで行われ、水谷豊、寺脇康文が登壇した。
1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が、東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い、7月27日(日)に閉館する。東映最後の直営館であるとともに、日本最後のロードサイドシアターとしても愛され続けてきた本劇場は、自社作品の興行やイベントにとどまらず、銀座地区、延いては映画業界全体の盛り上げにも寄与してきた。65年という長い歴史のグランドフィナーレを彩る「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトのコンセプトは、劇場へかかわる全ての人への感謝と、「映画館で映画を観る」ことの大切さを改めて訴求することで、5月9日(金)~7月27日(日)の80日間にわたる100作品以上の傑作特集上映に加え、劇場を活用したさまざまなイベントを実施している。
2022年に放送された「相棒 season21」から14年ぶりに再びタッグを組むことになった亀山薫について、寺脇が「まさか亀山で戻ってくるってことは全くもって微塵も思ってないですから」と語ると、復帰のきっかけが水谷からの直接の電話だったことを明かした。「水谷さんからお電話でお話をいただいた時に、びっくり、もう青天の霹靂で。『え、俺、帰る?亀山としてですか?』みたいな。あれは本当にありがたいお言葉をいただいて」と告白。
MCから寺脇のマネージャーからの話として「薫として帰ってきてから若返った。生き生きしてる」という話が合ったことが明かされると、寺脇は「なんかね、亀山が降りてきてる、今。亀山が「お前、体鍛えろ」って言ってるんで。亀山やってるうちは若いと思うんで、あと20年ぐらい…」と水谷に伝え、会場を沸かせた。
水谷も「14年ぶりの再会っていうのは、どんな出会いするんだろうって我々も思っていたんですけど、脚本が本当に大げさじゃない。ドラマチックにせず、さらっと会うんですよ。これがもう素晴らしい脚本だなと」と再会シーンの脚本を絶賛。2人の深い信頼関係が垣間見えるトークに、ファンは感慨深げに聞き入っていた。
また、「今これ着てると思ってないですもん。まず思ったのが髪の毛立つかな?と(笑)」と笑いを誘った寺脇は「今長いですけど、もうすぐ切るから…あ、そういうこと言っちゃうとやるみたいになる…どうなんですかね」と言葉を濁し、会場を沸かせた。
イベントでは、7月27日に閉館する丸の内TOEIについて2人がコメント。寺脇が「この劇場は、劇場版を公開させていただいてから、普通の時に一人でこっそり観に来たことがあって。そんな思い出のある劇場で、今日また最後に皆さんに観ていただけるということで、皆さん最後までごゆっくりお楽しみください」と、自身の思い出と共に感謝を述べた。
続いて水谷が「『記録よりも記憶に残る』という言葉がありましたけれども、この丸の内TOEI、そして『相棒』が、皆さんの記録よりも記憶に残っていただければと思っております」と、深く心に響く言葉で締めくくった。
【写真・文/編集部】
「さよなら 丸の内TOEI」は5月9日(金)~7月27日(日)に丸の内TOEIで開催中
提供:東映株式会社
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