『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』の製作発表会見が3月22日(日)に都内で行われ、大泉洋、松田龍平、白石和彌監督が登壇した。

ハードボイルド作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を原作として生まれた映画『探偵はBARにいる』シリーズ。2011年に第1作『探偵はBARにいる』が、2013年に第2作『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』が、2017年に第3作『探偵はBARにいる3』がそれぞれ公開され、2010年代を牽引するネオ・ハードボイルドの金字塔として熱狂的な人気を博しました。アジア最北の歓楽街である北海道札幌市「すすきの」のバー“ケラーオオハタ”に入り浸る便利屋の「探偵」(大泉洋)と、その相棒・高田(松田龍平)が、厄介な事件に巻き込まれながらも真相を追っていく。そのミステリー要素が2人の小気味良い掛け合いで包まれ、また、唯一無二のヒロインと豪華なキャストを毎作迎えて織り成すドラマ&アクションは、「探偵もの」というジャンルを再定義した。各界からの評価も高く、『探偵はBARにいる』は第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(2011年)を受賞し、シリーズ各作品も含め日本アカデミー賞(2012年 第35回/2014年 第37回/2018年 第41回)優秀賞など数々の映画賞に輝いた。そして、本シリーズ最新作の製作が決定した。実に9年の時を経て、大泉洋&松田龍平の軽妙で、予測不能なコンビが帰ってくる。

会見の冒頭で「探偵を演じます、大泉洋です。9年ぶりということで、大変久しぶりに探偵を演じているのですが、懐かしいと同時に、私は相変わらずこの役が好きなんだなと思って楽しく過ごしています。よろしくお願いいたします」と挨拶した大泉、松田は「探偵の相棒・高田を演じております、松田龍平です。9年ぶりということで、大泉さんとまた北海道を舞台にして、暴れ回ることができて幸せです。本当に楽しい撮影で、撮影中は毎日本作を噛み締めていました。よろしくお願いいたします」と挨拶した。

実に9年ぶり、令和に移り変わってからは初となる「探偵はBARにいる」シリーズでの再会について、大泉が「本当にすごく久々だったんですが」と話し始めたところで、「なんで9年間も空いたんですか?僕はいつでも準備万端でしたよ」と松田によるツッコミが炸裂。大泉はややたじろぎつつ「色々な事情があったのですが、なんで君にそんなこと聞かれなきゃいけないの!」と逆にツッコミ返しを披露し、早速繰り広げられる掛け合いに会場が笑いに包まれていた。その上で改めて大泉は「(松田は)やっぱり独特の雰囲気感が楽しいです。役への個性的なアプローチがあるから、面白いですよね」と語ると、松田も「久々にお会いしましたが、やっぱり面白い人だなと思いました。大泉さんの周りでは常に笑いが起こっていて。僕もそれを受けつつ芝居ができればと思ってましたし、結構スッと役に入れましたね」と回顧。加えて「このシリーズに出演するにあたって、僕は大泉さんがいないと逆に不安になってしまっていて(笑)なのである意味、大泉さんの探偵が起爆剤でもあるんですよね(笑)」と意外な一面と合わせて感謝を伝えていた。

また、改めて本作での撮影を通じての互いに変わらない点、もしくは変化した点について、大泉は「いや変わらないです、相変わらず。多分台本も読んでない。話していると、全然噛み合わない時があるんですよ(笑)」と衝撃のエピソードを披露。それに対して松田は「異論はないです(笑)」とまた会場の笑いをかっさらうと、「探偵に2歩先を歩いてもらって、そこについていく高田がいるっていう距離感なんです(笑)」と自分なりのスタンスを語っていた。

白石監督は「監督を務めました白石です。お二人もずっとこの調子で、楽しい現場でした。いつもは自分で世界観を作っていくのですが、このシリーズではお二人が作り上げる世界観に入らせていただいて、楽しんでいました。」と挨拶。これまでにないスケールで帰ってきた本作では、探偵が北海道を飛び出した、“道外ロケ“も敢行。改めて大規模な撮影を振り返って白石は「どこの場所で撮影を行なっても、各所の皆様が「ぜひ」と歓迎してくださるんです。本当に感謝しか無くて、そういった人気は間違いなくこれまでの3作で培ってきたものですし、改めてシリーズの凄さを感じました」としみじみ振り返っていた。

その後は監督も交えた3人でのパートへ移り、待望の新作映画タイトルの発表へ!タイトルが書かれたフリップが3人に手渡され、順番にめくり上げられて発表されたのは、「BYE BYE LOVE」。『探偵はBARにいる』シリーズの待望の最新作タイトルが、『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』に、劇場公開日が2026年12月25日(金)に決定したことが明らかになった。

そして3人へ質問が行われ、まずは大泉と松田が、「新たな誕生」と位置付けられた本作タイトルに合わせて、
本作における新しいポイントや新しく自身の中に生まれた役柄について聞かれると、大泉は、「タイトルが表す通り、探偵の若き日の恋の話なんですよ。これまでにはなかった、探偵の過去が描かれる部分が新しいですよね。」と新たな見どころをアピールするが、松田は「新しいことはあんまりしていないかなと」とまさかの回答。しかし、「新しいことをやりすぎなくてもいいってところが、本シリーズのいいところなんです。監督が白石さんになって、アクション面の迫力が増した部分なんかに、僕と大泉さんが順応していくことが、自然に起こっている感じがとても印象的でしたね」と語っていた。

白石監督は本シリーズ最新作を手がけることとなった心境を聞かれ、「僕が映画監督になってから、このシリーズはずっと続いていて。この面白いエンタメ作品に追いつけ追い越せのように思っていたのですが、改めて任せていただけて嬉しかったです」と喜びを語ると、「二人のやりとりの面白さは、欠かさないようにしていました。こうして『探偵はBARにいる』シリーズが作られていったんだということを改めて感じる日々でした」と本シリーズへのリスペクトを明かした。

アウトロー、ハードボイルドアクションといった作品が多い白石監督を迎えてのシリーズ初タッグについて、大泉は「プロデューサーが「家族で観れるものにしたい」と言ってたのもなんのその、次の監督が白石さんだったので。でも雰囲気がかっこいいと言いますか。ワンカットワンカット、白石さんが撮るシーンは緊張感があって。監督ご自身は楽しい方である反面、撮る画に隙が無くて、素晴らしいなと思います」と称賛。そして松田は、「大泉さんと僕、そして白石監督の良い意味でコントロール不能な化学反応が劇中ではたくさん起こっていると思いますし、楽しみにしていてほしいです」と力強く語っていた。続いても白石監督へ、多くのファンの方から愛され続ける“探偵:大泉&高田:松田”との撮影については、「お二人のアプローチの違いはあるのですが、いざ芝居するとなぜここまで面白くなるのかと。常に回り道している反面、何かを掴んだ瞬間の力は凄まじいんです。そういったところが、このシリーズがたくさんの方々に愛され続ける力なのかなと思います」と自身の見解を明かしていた。

本作のメインタイトルでもある「BYE BYE LOVE」は、実は探偵が“唯一愛した女性”が物語の鍵になっているということに由来しているもの。探偵が愛した女性であり、今回の依頼人として登場する「純子」(キャスト未発表)について、大泉は「素晴らしい方に演じていただきました。探偵が恋する相手ですから、大人な女性で。とても切ないんですが、そこもまたこの作品のいい面だと思います」としみじみ語っていると、松田が「早く役柄とか詳細を言いたいですね!言っちゃっていいですか(笑)」とここでもまたジョークが飛び出す。大泉も笑いながら「この人は、プロモーションのこととか何にも考えていない(笑)。皆さんのお考えが色々あるから。」と松田を落ち着かせると、「白石監督もその辺りをとても素敵に撮っていただいているのでご注目です」と語った。

さらに本会見では、マスコミからの質疑応答も実施。
まず初めの質問は「極寒の北海道で、大変だったこと。そしてクランクアップ前にこれだけは言っておきたいこと」について。まずは大泉が「大変だったのは、赤平のタワーでの撮影です。ものすごく寒いですし、たくさんの激しいアクションなどもあって。歴史を感じられて綺麗な景色で、あれをトム・クルーズが見たら、大喜びですよ!」と、世界屈指のアクションスターの名前をあげながら、撮影の過酷さを力説。続いて松田も「鉄道のところも寒くて大変でしたね。待ち時間も貨物のコンテナに案内されて、とにかく寒かったです」と語ると、最後に大泉が、またもや「本当にトム・クルーズに観てほしい!「結構いいところで撮ってるね!」なん言ってくれるはです(笑)」とぼやいていた。

続いては監督に向けて、「演出していく上での苦労した点」について。
白石は「苦労した点は特に無かったんですが、この映画の世界観を守ることは大切にしなければと思っていましたね。寒さなど、環境面でも大変さはありましたが、そこにも付き合って、逆にうまく活かせる仕掛けをしながら頑張りました」と回顧。そこに松田が、「監督の演出で面白かったのが、それぞれの1シーンが長いなと思って。例えば車を走らせるシーンなんかでも、リアルな様子がより伝わるなと感じたとともに、プレッシャーもありました。そして(車を走らせるシーンでは、)大泉さんがうるさかったですよね(笑)」と暴露し、また会場が笑いに包まれていた。

最後は、大泉と松田に向けた質問として、「撮影時に自ら出したアイデアで、逆に失敗したエピソード」について。これには大泉は、「前作では、パンツ一丁で船の上で縛られるようなシーンでdウケを狙うべくいろんな提案をしたら、結局後悔したのですが(笑)、今回は特になかったです」と前作と比較しながら回答し、松田は「そもそも失敗することを無くそうと思っていました(笑)。大泉さんが今回もハードなことをやられていたので、どちらかというとアクション担当であるにも関わらず、僕は陰から応援していました」と、こちらは自身のスタイルを貫いていたようだ。

最後に白石監督は「シリーズ4作目にして、初めて探偵のパーソナルな部分を描いていて、切なくも面白い作品になっているはずです。過去3作に負けないくらいにスケールアップしていますので、劇場公開をお楽しみにお待ちください!」、松田は「今日はありがとうございました。9年ぶりに復活した、『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』をぜひお楽しみにお待ちください!」、そして大泉は「『またこのシリーズやって!』とファンの方からよく言ってもらえていたのですが、再びこうして9年ぶりに帰ってこられて嬉しいです。企画立ち上げのプロデューサー、原作の東さん、そして私、さらには白石監督まで北海道出身ということで。あとは松田龍平だけです(笑)。ファンの皆様の期待を裏切らない作品ですし、まだ見たことがない方には、このシリーズの新たに世界観を堪能していただきたいですね」とそれぞれが熱いメッセージを送り、会見は締めくくられた。

『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』は2026年12月25日(金) 
監督:白石和彌
出演:大泉洋、松田龍平
配給:東映
©2026「BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる」製作委員会