大泉洋

『探偵はBARにいる3』が11月12日(日)に山形国際ムービーフェスティバル2017において特別招待作品としてMOVIE ON 山形にて上映され、舞台挨拶に主演の大泉洋が登壇した。

「才能よ、雪に埋もれるな。」をキャッチコピーに2005年にスタートし、13回目を迎えた山形国際ムービーフェスティバル。ノミネート作品の上映、グランプリをはじめとした受賞作品の発表・表彰式のほか、招待作品としてプロの監督が撮影した話題作、最新作の上映や舞台挨拶が行われる。今回、当初1回のみ予定されていたもののチケット即完売につき、急遽2回行われた舞台挨拶に大泉洋が登壇した。

チケットが即完売となったことを聞いた大泉は「形の方はちゃんとした目を持ってらっしゃる。かっこいいものをかっこいいと言える勇気。大泉洋かっこいいというと、不思議な空気になる。つよい心を持って言い切っていただきたい」と挨拶し、会場の笑いを誘い、イベントはスタート。

本作の撮影が“過酷”だったことをこれまでにも語っている大泉だが「小樽の海でパンツ一丁で船にくくりつけられての撮影で、おそらくみなさんが思うよりもずっとずっと寒いんですよ」とその過酷さが津渡り切れていないと力説。さらに撮影では「いつも通りのトレーニングを始めたらあっという間に肩を壊したんですよ。老いを感じましたね」と振り返り「今回の『探偵はBARにいる3』の裏テーマは“老い”です。もう今回が、最後のアクションだよ」と笑いを誘った。

さらに共演者の松田龍平について「どこかで北海道弁を入れたがる」と明かし「前回は『できるわけねえべや』って入れていたんだけど、今回は『なした』って入れたかったらしくて。方言のイントネーションを“北海道のカリスマ”の僕が教えたんだけど、教えた通りに全く言わないんだよね!間違いを訂正したんだけど、こういう風に言いたいって聞かなくて。最終的には『高田は北海道の出身じゃない』とか言い始めたんですよ」とエピソードを暴露した。しかし、結局「このシーンカットされているんですけど」と残念ながらスクリーンでは観ることができないことが明かされた。

最後に大泉は「(『探偵はBARにいる』シリーズの)4というのはほっとけば作れるものではないんです。みなさんがおもしろいと宣伝してくれて、3が大ヒットすれば、手のひらを返したように『ありがとうございました』と偉い人たちがやってきて『大泉さん4を作りましょう』というんです。その証拠に誰も『4をつくりましょう!』と言ってない!私はがんばりますよ。裸で船に乗れと言われれば、やりましょう!パンツ一丁での撮影だってやります。なんならTバックにしますよ!僕が頑張るだけではできない!みなさんひとりひとりが『探偵3面白かったよ』と伝えて、観たことなかった人も見てくれて大ヒットすれば、初めて4がくれるんです!」と選挙演説風に観客にメッセージを送った。

アジア最北の歓楽街である札幌・ススキノを舞台に、その街の裏も表も知り尽くした“探偵”の活躍を描いた本作。累計発行部数160万部を超える、札幌在住のミステリー作家・東直己の「ススキノ探偵」シリーズを原作として、2011年に『探偵はBARにいる』で初の映画化され、4年ぶりの最新作。主人公の探偵役に大泉洋、その相棒・高田役に松田龍平を揃え、抜群の相性で、ハードな世界観を絶妙なハーフボイルドに落とし込み、唯一無二の存在感を発揮。俳優としてさらなる飛躍を遂げた2人が、ついにススキノに帰ってくる。

大泉洋

映画『探偵はBARにいる3』は2017年12月1日(金)より公開!
監督:吉田照幸
出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキー、田口トモロヲ、志尊淳、マギー、安藤玉恵、正名僕蔵、篠井英介、松重豊、野間口徹、坂田聡、土平ドンペイ、斎藤歩、前原滉、天山広吉、片桐竜次
配給:東映
©2017「探偵はBARにいる3」製作委員会