『大江戸りびんぐでっど』 ©松竹株式会社

『大江戸りびんぐでっど』
©松竹株式会社

コメディ映画の祭典「第9回したまちコメディ映画際in台東」でシネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』が上映され、中村七之助、片岡亀蔵、宮藤官九郎が登壇することが決定した。

日本初の本格コメディ映画際として台東区で行われる「したまちコメディ映画際in台東」は、「映画」「したまち」「笑い」の3つの要素を掛け合わせ、一体となって盛り上がれる住民参加型を目指した映画祭。 日本有数の芸術・文化施設の集積地域である「上野」と、日本の喜劇発祥の地であり、いまなお古き良き庶民文化が脈々と引き継がれている下町「浅草」を舞台に、国内外の新作や旧作から選びぬかれたコメディ作品が上映される。台東区在住のクリエイター、いとうせいこうが総合プロデューサーを務める。

今回、2009年に旧歌舞伎座で大ヒットした舞台「大江戸りびんぐでっど」が、したコメのスクリーンでデジタル上映されることが決定した。さらに中村七之助、片岡亀蔵、宮藤官九郎がトークゲストとして登壇し、歌舞伎とゆかりが深い浅草の地で映画の魅力を語る。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の宮藤官九郎が手掛けた新作歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』は、制作が発表されるとその内容にたちまち話題騒然となった。江戸時代に現れた“ぞんび”が、人間の代わりに派遣社員として働くという奇抜なアイデアに始まり、音楽・向井秀徳、衣裳・伊賀大介、道具幕デザイン・しりあがり寿など、異色の才能が歌舞伎座に集結。流行りの一発芸から下ネタ、ヒップホップにゾンビテイストを加えたダンスなどのエンタテインメント性のみならず、社会問題となっている派遣切りも題材にした全く新しい歌舞伎。

シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』inしたコメ

日時:2016年9月18日(日)10:30開場、11:00開演(予定)
会場:浅草公会堂
登壇ゲスト:中村七之助、片岡亀蔵(予定)、宮藤官九郎、冨士滋美
※バリアフリー上映(音声ガイド付き)に対応。

『大江戸りびんぐでっど』
(2010年10月16日公開、2009年歌舞伎座公演、103分、松竹)
時は江戸時代、処は大江戸。くさや汁を浴びた死人が“ぞんび”として生き返った。人に噛みつき増え続ける“ぞんび”に江戸の町は大騒ぎ。くさやの名産地新島出身の半助は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功する。想いを寄せるお葉と共に、何と人間の代わりに“ぞんび”を働かせる人材派遣会社「はけんや半助」を起業する。“ぞんび”は人間の嫌がる仕事を安く請け負い、商売は大繁盛となった。しかしやがて派遣に仕事を奪われた人間たちが現れ、切っても死なない派遣“ぞんび”VS失業者の争いが始まろうとしていた。
作・演出:宮藤官九郎
出演:市川染五郎、中村七之助、坂東三津五郎、中村勘三郎ほか
配給:松竹

中村七之助丈

中村七之助丈

片岡亀蔵丈

片岡亀蔵丈

宮藤官九郎

宮藤官九郎

第9回したまちコメディ映画祭in台東

第9回したまちコメディ映画祭in台東

「第9回したまちコメディ映画祭in台東」は2016年9月16日(金)~19日(月・祝)開催!
©2016 内山勇士/「したまちコメディ映画祭in台東」実行委員会