武器を持たずに戦地に赴いた男がもたらした奇跡―『ハクソー・リッジ』の“迫真の戦場を描いた”本編映像が解禁された。

第二次世界大戦の激戦地、難攻不落の〈ハクソー・リッジ〉。150メートルの断崖でたった1人で75人もの命を救った男は何ひとつ武器を持たず、手にしていたのはモルヒネと包帯だけだった。アカデミー賞6部門ノミネート&《編集賞》《録音賞》の2部門受賞。監督は『アポカリプト』以来10年振りとなるメル・ギブソン。主人公デズモンド・ドスを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。戦争映画の常識を塗り変える衝撃作が誕生した。

今回、武器を持たずに“戦場の常識を変えた男”デズモンド・ドスが、過酷な戦場で傷ついた兵士を治療して励ます、圧巻の本編映像が解禁された。爆発で両脚に大きな傷を負った兵士に止血ベルトを巻くドスだが、懸命に手当てする傍らから「もうもたない」と諦めの声が掛かる。動けなくなった者を助ける余裕などない戦場で、脚に大きなダメージを受けた兵士は「見捨てないでくれ」と悲痛な声を上げる。「そばにいてくれ、頼む。子供がいるんだ」と懇願し「俺を見捨てるな」と救護するドスの軍服を握りしめる。そこで「僕が家に帰してやる。ラルフ!」傷ついた兵士の名を呼んだドスは、傷の痛みを和らげるために大急ぎでモルヒネを注射する。「薬が効いたら運んでやる」と約束し、担架を要請するドスの声が戦場に響き渡る―。

メル・ギブソン監督は徹底したリアリティを求め、両脚を失った退役軍人のダミアン・トムリンソンを起用。トムリンソンは、実際にオーストラリア軍の兵として、東ティモールや南太平洋に派遣された。退役軍人の経験を重要視している本作にとって、トムリンソンの経験は重要だった。ラルフのような瀕死の兵士が、諦めないデズモンドに救助されるという、実際にあった出来事を再現したシーンについて、ギブソン監督は「ダミアンにとってこの映画の撮影は辛いものだったに違いない。だが、彼は自分が負傷した瞬間に戻り、その時の感情を掘り下げることを恐れなかった。誰にでもできることじゃない」と語る。さらに、実際にトムリンソンの治療をした衛生兵が、彼の紹介でガーフィールドのコンサルタントを務めている。

四方八方からの攻撃で、次々に倒れていく兵士たち。史上最も激烈な接近戦が行われた戦場で、他の衛生兵であれば見捨てる程の重傷者たちに駆け寄り「僕が家に帰してやる」と声をかけ続けたドスは、重傷を負った敵兵にすら手当を施した。ドスはなんのために命を救い続けたのか?そしてどうやって、奇跡を成し遂げたのか?勇気の彼の行動がもたらした衝撃の感動を、ぜひ大きなスクリーンで味わって欲しい。

映画『ハクソー・リッジ』は全国で公開中!
監督:メル・ギブソン
出演:アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマー、ヒューゴ・ウィーヴィング、レイチェル・グリフィス、ヴィンス・ヴォーン
配給:キノフィルムズ
© Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016