布施博、仁科貴、岸建太朗、鈴木宏侑、安城うらら、篠崎こころ、松本優作監督

今年で14回目を迎える「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」の長編部門にノミネートされている『Noise』が7月19日(水)に上映され、上映後にはキャスト・監督らが登壇してQ&Aが行われた。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、2004年にスタートして今年で14回目を迎える。デジタルシネマにフォーカスし、若手映像クリエイターの登竜門として、映像表現の可能性とエンターテインメント性を備えた作品を上映する国際コンペティション映画祭。メインとなるコンペティション部門は、長編部門、短編部門、アニメーション部門が設けられている。

今回、上映後に行われたQ&Aに登壇したのは、松本優作監督、篠崎こころ、安城うらら、岸建太朗、仁科貴、鈴木宏侑、布施博の7名。会場を埋め尽くした観客の前に登壇した松本監督は「学生の頃に友人を自殺で亡くした。同時期に秋葉原の(無差別殺傷)事件が起こった。関係のない事件ですけど僕の中でリンクした」と本作を撮るきっかけを語った。また、今回初めて大きなスクリーンで上映され「単純に感動した部分がいっぱいあった」と感慨深げに語る松本監督。

本作では撮影当時、実際にアイドル活動をしていた篠崎こころが劇中でもアイドルとしてライブを行うが、その撮影には「当時所属していたグループのファンの方に来ていただきました」と明かし、場内からは驚きの声が上がった。その篠崎のキャスティングについて「映画にも出てくるオーディションに篠崎さんが来て知りました」と明かす松本監督だが、篠崎本人は知らなかったようで思わず「え?」と漏らし、松本監督は「知らなかったですか?(笑)」と笑いながら返した。

また、本作には俳優の布施博も出演しているが、そのオファーを受けた経緯について「マネージャーから『才能がある監督がいるから出てみないか』と。この年になるとこだわりが出てくる。こういうのをやってみるのもおもしろいかなと」と松本監督の脚本に興味をひかれた様子を明かしたが、撮影現場では「もう一回もう一回と、いつまでやらせるのかと(笑)」と冗談を交えて語ったが「それもよかったと思う」と松本監督の才能を認めていた。

傷つき、傷つけ合う者たち―。混沌の街に、現代の日本が浮かび上がる群像劇。秋葉原無差別殺傷事件から8年。事件で母親を殺された地下アイドル、家出して秋葉原で生きようとする女子高生、日々の苛立ちを秋葉原の街にぶつける配達員の青年。それぞれが皆、この街で苦悩し葛藤していた。

松本優作監督

篠崎こころ

安城うらら

長編部門『Noise』
©2017「Noise」製作委員会


「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」は2017年7月15日(土)~23日(日)にSKIPシティ 映像ホール(埼玉県川口市)ほかにて開催!