瀬々敬久監督、森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、大久明子監督、原恵一監督

第30回東京国際映画祭の記者会見が9月26日(火)に六本木ヒルズにて行われ、コンペティション部門に選出された『最低。』の瀬々敬久監督、森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、同じくコンペティション部門に選出された『勝手にふるえてろ』の大九明子監督、さらに特集上映が行われる原恵一監督らが登壇した。

10月25日(水)より六本木ヒルズを中心に開催される第30回東京国際映画祭。昨年と同じくコンペティブである「コンペティション部門」、「アジアの未来部門」、「日本映画スプラッシュ部門」、ショーケースを目的とした「特別招待作品部門」、「Japan Now部門」、「ワールド・フォーカス部門」、クローズアップを目的とした「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA部門」、「日本映画クラシックス部門」、「ユース部門」が設置される。

コンペティション部門には88の国と地域から1,538本が寄せられ、審査を経た15本の作品が上映される。日本映画は瀬々敬久監督『最低。』、大久明子監督『勝手にふるえてろ』の2本が選出された。本部門の国際審査委員長を務めるのは、映画監督としても活躍する俳優のトミー・リー・ジョーンズ。そのほか、映画監督のマルタン・プロヴォ、映画監督・脚本家・プロデューサーのレザ・ミルキャリミ、女優・映画監督のヴィッキー・チャオ、俳優の永瀬正敏が国際審査委員を務める。

登壇した森口彩乃は「覚悟はいる作品だと思って引き受けた」と明かし「撮影が入る前の日には何で引き受けたんだろうと思いました(笑)」と冗談を交えてコメントした。また、原作を読んでいた佐々木心音は「この話が来たときは嬉しかった」とコメント。本作が映画初出演となる山田愛奈は「ゼロから学ばせていただいた」と振り返り「こういう風に映画が作られていたんだなということが分かりました」と笑顔を見せた。また山田は「観ている人が少しでも共感してくれたり、重い何かがちょっとでも軽くなる多くの人が見てもらえる作品が多くなったらいいと思います」と今後の映画祭への期待を語った。

アニメーション特集のテーマである「映画監督 原 恵一の世界」に関連して原恵一監督が登壇。「どの作品もキャリアの中で大事にしている」と今回の機会への喜びを見せ、「海外のお客さんに観てもらって、どのような感想を持つのか」と期待を持たせた。

Japan Now部門の女優特集として、蒼井優、満島ひかり、安藤サクラ、宮崎あおいをフィーチャーした「銀幕のミューズたち」が開催される。この特集上映ではそれぞれの女優がターニングポイントとなった作品などが並ぶ。蒼井優が出演する『花とアリス』(2004)『家族はつらいよ2』(2017)、満島ひかりが出演する『愚行録』(2017)『海辺の生と死』(2017)、安藤サクラが出演する『かぞくのくに』(2013)『0.5ミリ』(2013)、宮崎あおいが出演する『EUREKA』(2001)『怒り』(2016)が上映されるほか、上映後にはトークイベントも予定されている。

さらに「トリビュート・トゥ・ミュージカル」が初めて行われる。久松FDが「こだわりでやらせてもらう」と語るこのイベントでは「将来の映画ファンを作る大事なミッションとして実施する」という気持ちの入ったラインナップが用意された。上映されるのは本年度アカデミー賞を賑わせた『ラ・ラ・ランド』をはじめ『オズの魔法使』、『サウンド・オブ・ミュージカル』、『オペラ座の怪人』、『レ・ミゼラブル』、『美女と野獣』の6本が上映される。

また、今回から始まるアメリカの映画人のフォーカスを当てた特集上映の第一回として、特別招待作品部門に選出されている『ローガン・ラッキー』のスティーヴン・ソダーバーグ監督の特集として『セックスと嘘とビデオテープ』『オーシャンズ11』『エージェント・マロリー』が上映される。さらにソダーバーグ監督の来日、登壇も決定している。

瀬々敬久監督

森口彩乃

佐々木心音

山田愛奈

大久明子監督

原恵一監督


「第30回東京国際映画祭」は2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!