宮沢りえ

まだ見ぬ「クリスマス」を探して―ムーミンの最新パペットアニメ『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』の日本語吹き替えでムーミン役を宮沢りえ、ナレーションを神田沙也加が担当することが決定した。

1945年にフィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって発表されて以来、世界中の人びとから愛されているムーミンの物語。本作は、『ムーミン谷の夏まつり』(2009)、『ムーミン谷の彗星』(2010)に続く、パペットアニメーションシリーズ最新作。原作者であるトーベ・ヤンソン自ら監修し「大好きな作品」と語っていた1978年から82年にポーランドで製作された短編テレビシリーズを、フィンランドでデジタル・リマスター化、劇場版長編映画として完成させた本シリーズ。本作は映画シリーズ初となる冬のムーミン谷が舞台。木々にしんしんと降り積もる雪、陽の光に照らされた一面の銀世界―。美しい冬景色が、ムーミンの世界観の魅力を一層ひきたる。

今回、本作の日本語吹き替えキャストが決定した。岸田今日子(テレビアニメ「ムーミン」1969、1972)や高山みなみ(テレビアニメ「楽しいムーミン一家」1990ほか)、松たか子(『ムーミン パペット・アニメーション』2012)など、これまでにもさまざまな俳優・声優によって演じられてきた主人公ムーミントロールの声を担当するのは、『紙の月』(2014)『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞ほか各映画賞を総なめにした日本を代表する実力派女優・宮沢りえ。これまでにもフランス映画『オーシャンズ』(2009)のナレーションや、実写映画『ジャングル・ブック』(2016)の吹き替えなどで、表情豊かで多彩な声の演技・語りを披露している宮沢だが、劇場版アニメの吹き替えは、人形アニメ監督・川本喜八郎の『死者の書』(2005)以来実に12年ぶりとなる。

また、実力・人気を兼ね備えた声優・森川智之と朴璐美がその他の役を見事な声色で演じ分けるほか、ナレーションを歌手であり『アナと雪の女王』(2014)のアナ役として知られる神田沙也加が務め、映画の世界観に深淵な奥行きを与える。本作は映画シリーズ初となる、冬のムーミン谷が舞台。木々に降り積もる雪や、一面の銀世界など美しい冬景色とともに繰り広げられるムーミンの喜びと驚きに満ちた冒険劇は、この冬一番、観るものの心をあたたかく満たすことだろう。さらに今年2017年は、ムーミンが生まれたフィンランドの独立100周年。この映画は、メモリアルイヤーを飾る記念作品として認定されている。なお、3オクターブを超える癒しの歌声を持つサラ・オレインが主題歌を担当する。

宮沢りえ コメント

ムーミンは子供の頃、絵本やアニメで楽しませていただいてました。芸術的な絵の色彩やムーミン谷の世界観にドキドキしましたし、キャラクターそれぞれが本当に生き生きしていて、ムーミンの正義感、勇気、おおらかさ、自由さに、心踊っていましたから、今回声という表現で、参加させていただく事をとても嬉しく思っています。

映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は2017年12月2日(土)より丸の内TOEIほか全国で公開!
監督:ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン
配給:東映
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