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全世界を揺るがした衝撃の実話『デトロイト』でメガホンを取ったキャスリン・ビグロー監督からコメントが到着した。

アメリカの近現代史を語る上で忘れることができない凄惨な暴動事件が起きたデトロイトを舞台に、連日暴動が続く中で起きた恐怖に満ちた“ある一夜”の事件を描く、衝撃の実話を映画化した本作。主演は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『ザ・サークル』の公開が控えるジョン・ボイエガ、『なんちゃって家族』『メイズ・ランナー』『レヴェナント: 蘇えりし者』などジャンルを問わない演技が魅力的なウィル・ポールター、ジャック・レイナー、アンソニー・マッキーらが共演する。監督は、『ハート・ロッカー』で女性初のアカデミー賞監督賞に輝いたキャスリン・ビグロー。

1967年7月23日未明、デトロイトの黒人居住区で小競りが起こった。やがて権力や社会に蔓延する人種差別などに不満を抱く黒人たちが暴徒化し、死者43名、負傷者が1100名以上となる米史上最大規模の大惨事を引き起こした[デトロイト暴動]。キャスリン・ビグロー監督は、その凄まじい暴動をドキュメント映像を交えてリアルに再現。そして、暴動の最中に起こったある事件に焦点を絞り、アドバイザーとして現場に招いた実在の被害者の証言の元、歴史の闇に眠っていた“戦慄の一夜”の真実に肉薄していく。

ビグロー監督は「本作のように現実のストーリーを語る場合には、語り手として歴史とそれに関わった人々~生存者にも亡くなった人たち~にも、自ら責任を持つ心構えが必要だ。我々はドキュメンタリーではなく、フィクションのエンターテイメント作品を製作しているので、配慮と誠意を込めて、過去の出来事に対して敬意を払わなければならない」とし、現場に居合わせた黒人警備員メルヴィン・ディスミュークスらが体験した、想像を絶する体験に耳を傾けた。本編でも実名で登場するディスミュークスを演じているのは、『スター・ウォーズ』新シリーズや『パシフィック・リム:アップライジング』(原題)など、ハリウッド超大作への出演が続くジョン・ボイエガだ。

「今回は、観客の皆さんをアルジェ・モーテルの中へと誘う。リアルタイム感覚でストーリーを体験してほしい」と語るビグロー監督は、密室と化したモーテルでの事件を圧倒的な臨場感で描き出す。戦慄の一夜、その舞台となるのはアルジェ・モーテル。暴動発生から3日目の夜、一発の銃声がこの安宿から放たれたと通報があり、デトロイト市警官やミシガン州兵が現場に急行する。やがて、3人の白人警官が、現場に偶然居合わせた若者たちに暴力的で容赦ない尋問を始める。童顔で無軌道な差別主義者の白人警官クラウスには、幼い頃から子役として活躍し、近年も『レヴェナント: 蘇えりし者』などへの出演が記憶に新しい英国出身の個性派俳優ウィル・ポールター。鬼気迫る怪演にオスカーへの期待も高まっている。

キャスリン・ビグロー監督最新作である本作『デトロイト』には、人種差別や格差社会など、50年の時を越えても変わらない現代社会への普遍的なテーマとメッセージが込められている。ビグロー監督は「映画の目的が変化を求めて闘うことなら、そして人々がこの国の人種問題に声を上げる用意があるなら、私たちは映画を作る者として、喜んでそれに応えていきます。この映画が、少しでも人種に関する対話を促すための役に立つこと、そしてこの国で長きにわたって根強く残っている傷を癒すことができることを願ってやみません」とコメントを寄せている。

映画『デトロイト』は2018年1月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、ジャック・レイナー、アンソニー・マッキー
配給:ロングライド
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