パネルディスカッションの様子

サンディエゴで開催中のコミコン・インターナショナルで7月19日[現地時間]に『ドラゴンボール超 ブロリー』のパネルディスカッションが行われた。

本作の敵は“伝説の超サイヤ人”ブロリー。過去の劇場版でも度々登場し、日本だけでなく海外でも大人気のブロリーだが、本作では新たに鳥山明が、「ドラゴンボール超」の世界観で描くブロリーが悟空の前に立ちはだかる。劇場版20作品目のメモリアルを迎える本作では、再び鳥山明が脚本を手掛け、大団円を迎えた「超」のその先の物語が紡ぎ出される。終わらない伝説、「ドラゴンボール」の新たな物語が始まる―。

会場となったのは、同イベントで最大級の広さを誇り、2017年にはマーベル・スタジオやDCなどが最新映画情報を発表したホールH。例年一番の注目の的となる会場で、約6,500人もの観客を前に世界初公開となる予告編の上映などで、ファンを熱狂させた。

ホールが開場すると多くのドラゴンボールファンの熱気に包まれ、日本からは集英社 ドラゴンボール室 室長の伊能昭夫、本作のプロデューサーを務める東映アニメーション・林田師博、そして英語版「ドラゴンボール」シリーズで声優を務める孫悟空役のショーン・シュメルとべジータ役のクリストファー・サバト、大のドラゴンボールファンであるセレブゲストとしてプロレスラーのコフィ・キングストン、ザック・ライダー、そしてブロリーが登壇。

最初にアメリカ版ベジータ役声優のサバトが「コミコンのパネルのことは2か月前に聞いたけどこんなに大きなところでできるとは想定してなかったよ!素晴らしい!」とコメント、シュメルは「とにかく今まで経験したことないくらいの規模ですごく興奮しているよ」と挨拶。日本からのゲストである伊能は「オラ、ワクワクしてきたぞー、鳥山先生の代わりに色々喋っちゃいます!」、林田プロデューサーは「特別な情報持って来ているので楽しみにしててください!」とドラゴンボールファンたちに向けて期待を高めるコメントを連発した。

さらにシュメルは「こんな大きな会場でドラゴンボールファン達が集まるのはまたとない機会なので、この気持ちを感謝とともに日本のパートナーたち東映、集英社、バンダイ、また特に鳥山先生に送りたいと思います! 」とコメントし、「Give me your energy!(オラに元気を分けてくれ!)」と英語で呼びかけ、会場総立ちでの感謝の気持ちを集める元気玉のパフォーマンスが行われ会場を沸かせた。ベジータ役のサバトは「ベジータは元気玉とかやりたがらないキャラクターだから悔しいね。次回までにトレーニングを積んでおいて、次回のパネルではシュメルよりもすごい元気玉をやってみたいよ」と悔しさを滲ませるコメントが出るなど盛り上げた。

さらにスペシャルゲストとしてWWE(World Wrestling Entertainment)からコフィ・キングストン、ザック・ライダーが登場。大のドラゴンボール好きでもある二人は、「ドラゴンボール」シリーズの好きなところや印象的なものについて聞かれると、コフィは「悟空の体は僕らが目指すべきものだよね。この男はマジで自分自身を限界まで追い込むんだ。たとえ死んだとしても甦ってきて、戦い続けるんだよ。これはメッセージだと思っていて、それぞれの違った人生があってこうなりたいとかこうしたいっていうものがあるけど、戦い続けるんだできる限り、これは単なるアニメではなく、これこそ本物の生きていくための指標だと思ってるね。悟空の生き方は間違いなく僕のある種ガイドラインだよ」とコメント、ザックは「WWEでもドラゴンボールはレガシーになっていてドラゴンボールのアクションが取り入れられているくらいさ!まさにコフィもやってるよね!僕もあの投げ技は使ってる」とそれぞれエピソードを語った。

そして本作のタイトルにもなるブロリーが登場すると、会場はまさに大盛り上がりとなった。また、鳥山明からの直筆のコメントとして「ブロリーとの戦いだけでなく、悟空、ベジータ、ブロリーの歴史からフリーザ軍までスケールの大きな話になっていて、さらに色々な要素も付け加えてファンの皆さんがすごく楽しみにしてもらえるものにできたと思います」とショーンによって読み上げられ、会場は多いに盛り上がった。

最後に全世界でのお披露目となる予告映像がサプライズで上映。伊能は「鳥山先生のコメントにもありましたが、みなさんが期待するすごく盛りだくさんの要素があります、サイヤ人の色々な秘密、悟空とベジータの過去の話、最も強大な敵とされるブロリーの登場と鳥山先生と脚本を作る中でもっともっとと詰め込んでいったら盛りだくさんになってしまい(笑)、世界の皆さんに楽しんでもらえるものに出来たと思ってます!」とコメント、林田プロデューサーは「今作からキャラクターと背景がデザインが新しくなりまして、より鳥山先生の原作に近い+今っぽさを出すデザインになっています!また鳥山先生にデザインしていただいた超サイヤ人ゴッド(赤髪)のベジータも初登場します!」とアメリカのドラゴンボールファンへ向けて、本作にかける想いやファンの期待をさらに上げるコメントを連発した。

また、同時に「DRAGON BALL NORTH AMERICA TOUR 2018」と題して北米を回るドラゴンボールツアーが7月19日[現地時間]から始まった。北米ツアーの目玉、天下一武道会のビジュアルを再現したセットがコミコン会場隣接のマリオットホテルに登場。ドラゴンボールファン、コスプレイヤーも詰めかけ長蛇の列も。フォトスポットや、ゲーム、等身大をはじめとしたフィギュア展示、さらに着ぐるみの悟空、ベジータ、ブロリーも登場し、大賑わいとなった。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

隣接するマリオットホテルでのイベントの様子


映画『ドラゴンボール超 ブロリー』は2018年12月14日(金)より全国で公開!
監督:長峯達也
原作・脚本・キャラクターデザイン:鳥山明
声の出演:野沢雅子、堀川りょう、中尾隆聖、島田敏、久川綾、古川登志夫、草尾毅、山寺宏一、森田成一、宝亀克寿
配給:東映
©バードスタジオ/集英社 ©「2018ドラゴンボール超」製作委員会