2月22日(金)・23日(土)に公開される映画をピックアップして紹介。今週は、前作『ムーンライト』が第89回アカデミー賞作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』や、第二次世界大戦下における疎開保育園を描く実話を基にした『あの日のオルガン』、埼玉県人への徹底的なディスリが笑いを誘う『翔んで埼玉』などが登場する。

『ビール・ストリートの恋人たち』(2月22日(金)公開)

本作は、1970年代のNYに生きる若きカップルの愛の物語。バリー・ジェンキンス監督が映画化を夢見ていたジェイムズ・ボールドウィン原作「ビール・ストリートの恋人たち」(早川書房刊)を基に、愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた、恋人たちのラブ・ストーリーを描き出す。前作『ムーンライト』が第89回アカデミー賞作品賞に輝いたバリー・ジェンキンス監督だが、本作は第91回アカデミー賞で脚色賞のほか助演女優賞(レジーナ・キング)、作曲賞にノミネートされている。

監督・脚本:バリー・ジェンキンス
原作:ジェイムズ・ボールドウィン「ビール・ストリートの恋人たち」(川副智子訳、早川書房より近刊)
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジーナ・キング、ディエゴ・ルナ、エド・スクライン、デイヴ・フランコ、ペドロ・パスカル
配給:ロングライド
©2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

『あの日のオルガン』(2月22日(金)公開)

本作は、親元から遠く離れた荒れ寺へ、53人の園児たちと疎開生活をスタートさせ、幾多の困難を乗り越え、託されたいのちを守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語。保母たちのリーダー・板倉楓役を戸田恵梨香、もう一人の主役・保母の野々宮光枝役を大原櫻子が演じる。また、保母役として佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵が出演。メガホンをとるのは、長年にわたって山田洋次監督との共同脚本・助監督を務めてきた平松恵美子。戸田恵梨香の心をグッとつかむ演技力はもちろん、その周りを囲む女優陣が演じる個性豊かな保母たちが物語をより感動へ導く。

監督・脚本:平松恵美子
出演:戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功
配給:マンシーズエンターテインメント
©2018「あの日のオルガン」製作委員会

『翔んで埼玉』(2月22日(金)公開)

埼玉県人への徹底的なディスリが強烈なインパクトを放つ本作。東京都知事の息子であり、東京屈指の名門校の生徒会長である壇ノ浦百美(二階堂ふみ)と、アメリカ帰りの帰国子女・麻実麗(GACKT)。見るからに東京都民の麗は、実は通行手形の撤廃を求める埼玉解放戦線のメンバーだった。埼玉県人の自由と誇りを手にするため、関東一帯を巻き込んだ戦いには埼玉に対立する千葉解放戦線リーダー・阿久津翔(伊勢谷友介)や、伝説の埼玉県人・埼玉デューク(京本政樹)も登場。豪華キャストが繰り広げる、埼玉を舞台にした壮大な物語。

監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ、GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌(友情出演)/中尾彬/間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹
配給:東映
©2019映画「翔んで埼玉」製作委員会

『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』(2月22日(金)公開)

初監督・初脚本となるデイモン・カーダシスが、ボランティアを務めていた教会での実体験と綿密なリサーチをもとに、LGBTの人々が直面する厳しい現実や社会問題に焦点をあてた本作。実在するLGBTの人々のための支援プログラム“サタデー・チャーチ”を舞台に、若者たちの経験談が物語を紡いでいく。学校でのいじめや、家族でさえ自分のことを理解してくれない孤独や家出などの辛い現実の一方で、土曜の夜の教会での新たな仲間との出会い、そして恋愛模様が描かれる。そして辛い経験が増える主人公は、現実逃避をするかのようにミュージカル調に歌い上げる空想も増えていく。その空想は教会で出会う仲間たちにも広がり、彼らのダークな人生の中に光が射した瞬間をミュージカルタッチで描く。

監督・脚本:デイモン・カーダシス
出演:ルカ・カイン、マーゴット・ビンガム、レジーナ・テイラー、MJ・ロドリゲス、インドゥヤ・ムーア
配給:キノフィルムズ
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