10月28日(月)より開幕する第32回東京国際映画祭の記者会見が9月26日(木)に都内で行われ、全作品やイベントのラインナップ、フェスティバル・ミューズが発表された。

日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭である東京国際映画祭。第32回を迎える今年は、10月28日(月)~11月5日(火)の9日間に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催される。

今回の記者会見には、(オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』の山田洋次監督、コンペティション部門『ばるぼら』の手塚眞監督、コンペティション部門『喜劇 愛妻物語』の足立紳監督、ジャパニーズ・アニメーション部門「THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX」『プロメア』より中島かずきがゲストとして登壇。

ほかに、東京国際映画祭チェアマンの安藤裕康、東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗、東京国際映画祭事務局長の都島信成、コンペティション部門プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦、アジアの未来部門プログラミング・ディレクターの石坂健治、Japan Now部門プログラミング・アドバイザーの安藤紘平、アニメーション特集プログラミング・アドバイザーの氷川竜介が登壇した。

また、本映画祭のフェスティバル・ミューズとして、女優の広瀬アリスが就任することが決定した。出演中の舞台「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」の公演があるため登壇がなかった広瀬からはコメント映像が寄せられた。

今回、コンペティション部門14作品のほか、各部門の上映作品が決定した。コンペティション部門に選出された『ばるぼら』の手塚眞監督は、「今回3回目の参加ですが初めてコンペに選んでいただきました。本当にうれしいです」と笑顔で語り、出演する稲垣吾郎と二階堂ふみについて「この2人でよかったと思っています。(稲垣は)一番好きなタイプの俳優です。何も言わなくても以心伝心と言いますか、思った通りの演技をしていただけます。日本で一番好きな俳優」と称賛し、二階堂についてはさらに「この作品にとってミューズのような存在。彼女がいたからこの映画が成立した」と大絶賛した。

日本公開前の最新作をプレミア上映する特別招待作品部門では、特別上映を含む27作品が上映される。先日、クロージング作品として発表された『アイリッシュマン』は、4Kでの上映環境が整っている予定されていた東京国際フォーラムでのクロージング上映ではなく、TOHOシネマズ六本木ヒルズ上映されることとなった。

オープニング作品『男はつらいよ お帰り 寅さん』の山田洋次監督は、本作で渥美清演じる寅さんをスクリーンによみがえらせたことについて「編集しながら最後の最後まで悩みました」と振り返り、「『山田さん、よくやったね』とニヤニヤすると思う」と笑いを誘った。また、「若いころみたからもい達者るだろうけど、見たことがない人たちもたくさんいるに違いない。そういう人にも、楽しくて、不思議な色合いを持った作品になると思う」と自信を見せた。

全作品ラインナップは、第32回東京国際映画祭公式サイトにて掲載。

第32回東京国際映画祭は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!