一筋縄ではいかない思春期の男女が織りなす青春ラブストーリー『殺さない彼と死なない彼女』の本編映像と場面写真が解禁された。

同名原作は、3つの物語からなる連作四コマ漫画。本作は殺さない彼・小坂れいと死なない彼女・鹿野ななの物語を中心に据えた青春群像劇。登場するキャラクターは一見「変わり者」のようで、実は誰の心にも潜んでいる衝動の代弁者でもある。自分の想いにまっすぐで、不器用で、ありのままで生きようともがいている。主人公・小坂れい役を間宮祥太朗、もう一人の主人公・鹿野なな役を桜井日奈子が演じる。さらに、恒松祐里、堀田真由、ゆうたろう、箭内夢菜、金子大地、中尾暢樹ら注目の瑞々しい魅力溢れる若手俳優たち競演する。

小林啓一監督は、リストカット常習者で“死にたがり”な少女・鹿野ななを演じる桜井日奈子について、「今回、桜井さんは世間のイメージと一番ギャップのある役柄を演じていて、ある意味“殻を破った”作品になるんじゃないかと思う」と語っているが、今回その“ギャップのある一面”を切り取った場面写真と本編映像が解禁された。

本編映像は、学校からの帰り道での小坂(間宮祥太朗)と鹿野の不器用で口の悪い会話にクスリと笑えるシーン。小坂が少し後ろを歩く鹿野になにか言ってほしそうに何度も振り返るが、しびれを切らしたかのように小坂が「・・・なぁ、お前、なんか気づかない?今日」と話を振るが、それでも鹿野はわからない。小坂は「俺の髪型!分け目がいつもと逆だろーが!言わせんなよ」と、まさかの分け目の違いを明かす。そんな小坂に、鹿野は「どうした?今のお前、世界で一番めんどくせーぞ」と冷静に一蹴。小坂はいつもの口癖を言いながら分け目をもとに戻す。鹿野の低いテンションや殺伐とした言葉遣い、小坂とのやりとりについて、これまでキラキラした雰囲気の女子高生役が多かった桜井は、「作り込み過ぎていないテンションで、やり取りがすごく心地の良かったです」と、より自分に合っている役であるとも語っている。

また、場面写真の鹿野が加えているイカ焼きは、小坂が買ってきて「食え」と差し出したもの。少しかじるだけだったはずが、勢いよくかぶりつき、偶然にもイカ焼きを丸々くわえた状況が生まれ、本編ではくわえたまま「おいひぃ!」としっかりセリフを言っている。この作品では、小林監督がシーンごとにかなりの数のテイクを重ねて撮影したが、アドリブ的な面白さが受け入れられ、リテイク無しとなった珍しいシーンだ。

本編映像

映画『殺さない彼と死なない彼女』は2019年11月15日(金)より全国で公開!
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
出演:間宮祥太朗、桜井日奈子、恒松祐里、堀田真由、箭内夢菜、ゆうたろう、金子大地、中尾暢樹/佐藤玲、佐津川愛美/森口瑤子
配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン
©2019映画「殺さない彼と死なない彼女」製作委員会