青春恋愛小説の金字塔を劇場アニメ化した『ジョゼと虎と魚たち』の公開を記念してキャラクター原案を手掛ける絵本奈央の描き下ろしイラストとコメントが到着した。

芥川賞作家・田辺聖子の代表作「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)。2003年に妻夫木聡、池脇千鶴主演で実写映画化され、高評価を得て話題を集めた。時代が変わっても色褪せることなく愛され続けている本作を劇場アニメ化。監督は『おおかみこどもの雨と雪』助監督や、『ノラガミ』シリーズの監督を務めたタムラコータローが満を持してアニメ映画初監督を務める。『ストロボ・エッジ』の桑村さや香が脚本を、『妖狐×僕SS』『クジラの子らは砂上に歌う』の飯塚晴子がキャラクターデザインを手掛け、そしてアニメーション制作は『鋼の錬金術師』や『僕のヒーローアカデミア』など数々の人気作を手掛けるボンズが担当。

今回、W主演を務める中川大志&清原果耶のほか主要キャラクターを演じるキャストが発表され、新たな公開日が12月25日(金)に決定、さらに主題歌アーティストと特報映像が解禁された。

留学する夢のためにアルバイトに勤しむ大学生・恒夫には、TVドラマ『家政婦のミタ』(2011/NTV)で注目を集めて以後、NHK大河ドラマ『真田丸』(2016)をはじめ数々の映画・ドラマに出演する中川大志。可愛らしい見た目とは裏腹に口が悪い、車椅子のヒロイン・ジョゼにはNHK連続テレビ小説『あさが来た』(2015~16)で女優デビューを果たし、その魅力と演技力で一躍脚光を浴びた清原果耶。さらに彼らを取り巻く主要キャラクターには、宮本侑芽、興津和幸、Lynnなど豪華声優陣が参加。

Eve

また、本作の主題歌がEveの「蒼のワルツ」に決定、新たな公開日が12月25日(金)となることが発表された。併せて解禁された特報映像では、前半恒夫に対して「お前は今日から管理人や」と言い放って様々な命令を下すジョゼと、それに対して不満一杯の恒夫とのコミカルなやり取りが繰り広げられる。後半は人魚のような姿になって自由に泳ぎ回るジョゼの映像と共に、彼女の「ええなぁ、お前は好きな場所に行けて」という内面を吐露するような台詞が。恒夫の「欲しいものに手を伸ばすのがどれだけ怖いことか…」という台詞も入り、彼らの関係性や行く先に一抹の不安がよぎる。果たして2人は自分たちの望むものを手に入れることが出来るのか―。

特報映像

中川大志(鈴川恒夫役)コメント

恒夫を演じていけばいく程、僕はジョゼが愛おしくて堪らなくなりました。
ジョゼと出逢って、見慣れたはずの景色がこんなにもカラフルに見えるなんて。
お客様にも、ジョゼと恒夫と共に、劇場でその景色を観て頂ければ嬉しいです。

清原果耶(ジョゼ役)コメント

出会うべくして出会ったような、そんな2人が手を取り合って新しい世界へ飛び出すお話です。
ジョゼを演じると聞いた時、とても嬉しく思った事を覚えています。慣れない演技に足踏みをしたりしましたが監督が丁寧に指導して下さり、中川さんが雰囲気を引っ張って下さったお陰で無事に撮り終えることが出来ました。役者が声を吹き込む、という事の意味や、監督・スタッフの皆様の、この作品に対する情熱を現場で教えて頂いた気がします。本当に有難い経験でした。
ジョゼと恒夫のみならず、観て下さった方々に愛されるような登場人物が沢山出てきます。
アニメーションでしか描けない映像の美しさを、是非スクリーンで感じて頂ければ幸いです。

宮本侑芽(二ノ宮舞役)コメント

オーディションを受ける際に原作を読ませていただき、実写映画も観させていただきました。
人間の色んな魅力がギュギュッと詰まったとっても素敵な作品で、一度見たら、読んだら、
忘れられない世界観でした。こんな素敵な作品の新たな表現の世界に携われて、本当に幸せです。
私が声を担当させていただいた舞ちゃんは、健気で、明るくて、とっても人情に熱い女の子です。
台本を読んだ段階から舞への共感度が非常に高く、舞を理解し、沢山愛せることができたと思います。
皆様にもこの作品を沢山愛していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

興津和幸(松浦隼人役)コメント

「ジョゼと虎と魚たち」知ってるぞ、このタイトル!!??昔々に目にしたことがあるぞ!
でも、ジョゼって?虎?魚も出てくるの??と思いつつ、気になりながらも触れなかった作品です。
今回改めて田辺聖子さんの御本を拝読しました。短編ながらも、匂い立つ様な大阪のことば。
締め付けられる胸。素晴らしい・・・。
この儚く美しく濃厚な物語がどのようにアニメ映画化されるのか、私もとても楽しみです。
精一杯臨ませていただきます。

Lynn(岸本花菜役)コメント

オーディションを受ける際に見た企画書の中のイメージイラストがとても美しくて、繊細で、どこか儚げで。
アニメーションとしてこの「ジョゼと虎と魚たち」の世界観が描かれることに純粋にワクワクしましたので、それに参加させていただけるというのは大変光栄なことだなと思っています。
私が演じさせていただく花菜は、ジョゼが新しい扉を開けた先で出会うとても柔らかい空気感を持った女性で、作品に寄り添えるよう、自然体なお芝居を意識しました。
長年愛されている作品ですが、またさらにたくさんの方に楽しんでいただければ嬉しいです。

松寺千恵美(山村チヅ役)コメント

えっ!アニメの声の出演!?驚きと喜びが湧き上がってきたのを覚えています。ずっと挑戦してみたかったアニメの声!!しかも田辺聖子さん原作。田辺聖子さんとはご縁があって、『姥』シリーズは関西芸術座で舞台化。私も出演しました。久しぶりに田辺作品にふれて、お会いした時のことを思い出しました。
ジョゼのおばあちゃんは、世の中の人を信じず頑なで一見愛想なし。でも・・・。
お客様がこの映画を見終わって、暖かく優しい気持ちになって帰って頂けたら嬉しいです。

Eve(主題歌)コメント全文

「ジョゼと虎と魚たち」の主題歌を担当させて頂くこととなりました。
最初に監督から頂いた絵コンテはまるで登場人物が今にも動き出しそうで、映像が飛び込んでくるかのような繊細さと美しさに感動したのを覚えています。
丁寧に楽曲とも向き合って下さって、時代を超えても色褪せないものとは何か
人見知りで不器用なジョゼとの共通項を探していきながら、音楽を作っていきました。
この作品の一部分を担えることができてとても嬉しいです。
映画館で観られる日を今から心待ちにしています。

映画『ジョゼと虎と魚たち』は2020年12月25日(金)より公開!
監督:タムラコータロー
声の出演:中川大志、清原果耶、宮本侑芽、興津和幸、Lynn、松寺千恵美
配給:松竹/KADOKAWA
©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project