現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマ『Daughters』の本編映像が解禁された。

舞台は東京・中目黒。ルームシェアを送る2人の女性を主人公に、妊娠そしてシングルマザーとして出産するという人生の決断を通して、友情、仕事、家族、過去への固執と現実など、現代の女性の揺れ動く心情にフォーカスしたヒューマンドラマ。脚本・監督を務めるのは、本作が初の長編作品となるファッションイベント演出家・映像作家の津田肇。そして、『犬鳴村』のヒットが記憶に新しい三吉彩花、『燃えよ剣』、『461個のおべんとう』の公開を控える阿部純子の2人がW主演し、仕事も遊びも充実した毎日を送る27歳の親友同士を瑞々しく演じる。

今回解禁された本編映像は、親友を想うばかり気持ちが爆発するシーン。東京・中目黒でルームシェア生活を送りながらよく働き、よく遊び、自由を謳歌する“今”を生きる2人の女性の変化を描く本作『Daughters』。妊娠を目前に控える彩乃(阿部純子)が父親の正体をはぐらかす一方で相手が誰なのか薄々気づいている小春(三吉彩花)。曖昧な態度をとり続ける彩乃に対して、とうとう不満が爆発する。父親が誰なのか確かめようとする小春に対して、事実を突きつけられた彩乃は「確証はなくて・・・」と弱弱しく答える。うやむやな返事に小春は「もう生まれるんだよ!?」「今さら確証がないとか何言ってんの!」と声を荒げる。

続けて、出産が迫っているにもかかわらず、どこか覚悟を決めきれていないように見える彩乃に「勢いだけじゃん」「もう自分一人だけの人生じゃないってちゃんと気づいてよ!」と訴えかける。小春が自分以上に自分と生まれてくる子どものことを考えて怒っていることに言葉が出てこない彩乃。父親を明らかにしないまま出産しようとしている彼女に「一人でひっそり産むとか、そんなの全然美しくないから」と涙を流す小春。父親のことを「話そうと思ってたんだけど・・・」と、小春のことをぼんやり見つめながらつぶやく彩乃の言葉を遮り、「そんなにお腹おっきくして!」と感情をぶつけ、泣きながら小春はその場を去ってしまう。

シングルマザーとして生きていくことを決意しながらも目の前にある問題を先送りにしている彩乃のことを、親友だからこそオブラートに包んだりせず指摘する小春。荒々しい口調だが、彩乃と生まれてくる子どもの将来のことを真剣に考えているからこそ出る言葉と涙が胸を熱くする。2人が家族同然の関係性であることが分かる映像となっている。

本編映像

映画『Daughters』は2020年9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開!
脚本・監督:津田肇
出演:三吉彩花、阿部純子、黒谷友香、大方斐紗子、鶴見辰吾、大塚寧々
配給:イオンエンターテイメント・Atemo
©「Daughters」製作委員会