『みをつくし料理帖』の大ヒット祈願イベントが10月7日(水)に神田明神で行われ、松本穂香、奈緒、角川春樹監督が登壇した。

御祈祷を終えて登場した松本は「公開が近づいているんだなとひしひしと感じています。いい緊張感です」、奈緒は「たくさんの方に届くといいなという思い」と笑顔で挨拶した。一方で“緊張はもう終わった”という角川監督は「映画はお祭りだと持っています。神田明神はお祭りの中心なので、今日はお祭りに参加しているんだなと思いました」とコメントした。

松本と奈緒について、先日行われたイベントでも称賛していた角川監督だが、「演技力、表現力、何よりも読解力はこの2人は頭抜けています。ある種完成されている。驚くべき演技力でした」と改めて称賛し、これを受けて松本は「もっと成長していきたいと思っているのでありがたいお言葉です」と噛みしめ、奈緒も「この言葉をお守りにして、2年後3年後に成長できるように」と答えた。

劇中にはたくさんの料理が登場するが、「私は食べてなくて」と明かす角川監督は「窪塚ばかりが食べてた。挨拶も『お疲れさま』じゃなくて『ごちそうさま』だった」と明かした。松本は「お出汁が大事になってくるので、茶碗蒸しが好きですね」とコメント、奈緒は「衝撃を受けたのはところてんでした。甘いところてんを初めて食べたので」と振り返った。

そんな2人は最近料理をするようになったといい、得意料理について「和食系を作ります」と答えた松本に、奈緒は「私はたこ焼き。たこ焼きをよく作っているので(笑)」と笑いながら答えた。大阪出身の松本と福岡出身の奈緒だが、上京した際の地元との味の“味の違い”については「いまだに感じてないんです(笑)あまり敏感じゃないほうなのかもしれない」と答えた松本。奈緒は「お醤油が全然違うことに気づきました」と明かした。

角川監督が本作が最後の監督作だと語っているが、本作は「絆をテーマにしています。この時代だからこその映画だと言われている」と明かし、さらに松本と奈緒が成長した姿で撮りたい映画は?という質問に「『みをつくし料理帖 パート2』です」と即答した。

享和二年の大坂。8歳の澪(松本穂香)と野江(奈緒)は、暮らし向きが違えども仲の良い幼馴染だったが、「何があってもずっと一緒や」と約束を交わしたその夜から大坂を大洪水が襲う。時は流れ、江戸の蕎麦処の店主に助けられた澪は料理人として働く。江戸に馴染めず過ごしていたが、やがて「つる屋」の看板料理を見出していく。評判になっていく店にある日、吉原の扇屋で料理番をしている又次(中村獅童)というの男がやってくる。この日を境に運命の歯車が動き出す―。果たして、澪と野江は再会を果たせるのか。幾度となく訪れる艱難辛苦を乗り越えながら、料理に真摯に向き合い、運命を切り開いていく女料理人の成長と、不変の友情を描いた爽快な物語。

【写真・文/編集部】

映画『みをつくし料理帖』は2020年10月16日(金)より全国で公開!
製作・監督:角川春樹
出演:松本穂香、奈緒、若村麻由美、浅野温子、窪塚洋介、小関裕太、藤井隆、野村宏伸、衛藤美彩、渡辺典子、村上淳/永島敏行、反町隆史、榎木孝明、鹿賀丈史、薬師丸ひろ子/石坂浩二(特別出演)/中村獅童
配給;東映
©2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会