トニー賞4冠の傑作ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『イン・ザ・ハイツ』の本編映像が解禁された。

トニー賞4冠(作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)とグラミー賞ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ミュージカルを映画化した『イン・ザ・ハイツ』。FOX NEWS、バラエティ紙、タイム誌など全米の名だたるマスコミがこぞって「今年最も観たい映画」に挙げ、はやくもアカデミー賞最有力とのレビューが出る。メガホンをとったのは、キャストがほぼ全員アジア人にも関わらず全米3週連続第1位を記録し異例の大ヒットとなった『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ。胸を衝くパワフルなナンバーと、圧巻の群舞、ほとばしる熱狂と魂を揺さぶるメッセージ――。今こそ世界に、音楽の感動と熱い夢を届ける、ミュージカル・エンタテイメントに期待が高まる。

今回解禁された本編映像は、ラップ合戦を繰り広げるシーン。みんなの居場所である街ワシントン・ハイツがなくなってしまうかもしれない危機を迎え厳しい現実にあっても、夢を語りあう主人公たちが描かれている。映像は主人公ウスナビ(アンソニー・ラモス)が営むコンビニで売った宝くじの中に、9万6000ドルの当たりくじがあったことが発覚するシーン。慎ましく暮らすワシントンハイツの住民にとって9万6000ドルは大金だ。後にこの噂は街中に広まり大騒ぎになるが、ウスナビたちも「もし9万6000ドルを手にしたら?」と色めき立つ。

タクシー会社に勤めるベニー(コーリー・ホーキンズ)のラップから始まる。「ハデに使わずクールにビジネス・スクールへ♪」と堅実な性格を見せたと思いきや「俺はリッチな実業家。タイガー・ウッズが俺のキャディ」と野心むき出しなリリックを次々と披露する。対するウスナビも「やめな。ホラ吹き男。お前のウソはピノキオ」と応酬。そこに割って入るのはペインターのピート(ノア・カターラ)だ。しかし「やめろ。下手なラップ。“よう”しか言えねえ?」とすぐに一蹴され撃沈。3人のディスり合いはさらに白熱していく。まるでラップバトルさながらで、観客の気分は否応なしにアガる映像となっている。

本作はサルサやメレンゲ、R&Bやポップなど様々な音楽で彩られているが、中でもこのシーンに見られるようなラップミュージックはミュージカル映画の従来のイメージとのギャップもあり新鮮に映る。本作の原作ミュージカル初演当時も、クラシックやポップが主流だったブロードウェイに本格的にラップを持ち込んだことにより、大きなインパクトを与えた。

原作者であり、作詞・作曲を務めたリン=マニュエル・ミランダは、この斬新なミュージカルを作った時の心境を「僕は昔からミュージカルが大好きなのだけれど、既存のミュージカルには、自分の居場所がないと感じていたんだ。だから、大好きな『RENT/レント』のジョナサン・ラーソンが友達の話を作品の題材にしたように、僕も『イン・ザ・ハイツ』を独自に書き始めた。僕が舞台にふさわしいと感じた、大好きなラテン音楽やヒップホップを取り込んだ作品をね」と語っている。

本編映像

映画『イン・ザ・ハイツ』は2021年7月30日(金)より全国で公開!
監督:ジョン・M・チュウ
出演:アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレース、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス、ジミー・スミッツ
配給:ワーナー・ブラザース映画
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