自身がアート作品になった男の数奇な運命を描く『皮膚を売った男』の予告編が解禁された。

難民のサムは、大金と自由を手に入れる代わりに現代アートの巨匠からあるオファーを受ける。それは背中にタトゥーを施し彼自身が“アート作品”になることだった。美術館に展示され、世界を自由に行き来できるようになったサムは国境を越え離れ離れになっていた恋人に会いに行くのだが…。本作は矛盾に満ちた世界の在り様をユーモアを交えて描く。本作は、第77回ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門でプレミア上映が行われ、主演のヤヤ・マヘイニが男優賞を受賞。日本でも第33回東京国際映画祭で上映された。ほかにモニカ・ベルッチ、ケーン・デ・ボーウらが脇を固める。

に帰ることも海外に逃げることも出来ないシリア難民の主人公サム(ヤヤ・マヘイニ)が出会ったのは、「私があげよう 自由に飛べる絨毯を― 背中が欲しい」と摩訶不思議なことを口にする世界的芸術家のジェフリー(ケーン・デ・ボーウ)。この出会いがサムを数奇な運命へと誘うのだった。契約書にサインをし、愛する恋人に「ビザ」をもらえることを報告したサムに課せられた契約―それは、自らがアート作品になることだった。背中一面にタトゥーをほどこし「VISA」を手に入れたサムは、裕福な生活を手に入れさらには恋人と再会も果たし、世界中から注目される。

しかし、親戚からは罵倒され、生きている人間がオークションに出品されるという衝撃的なシーンも垣間見える。次第に精神的に追い込まれたサムの悲しい表情からは「これが正解だったのか?」と、嘆くような気持ちが伺える。“悪魔”との契約ですべてを手にした男が迎える、誰も予想できない結末とはー?アートと難民という全く異なる世界が交わった時、果たしてそこに待ち受けるのは幸か不幸か?その結末に、世界中が息をのむ。

予告編

映画『皮膚を売った男』は2021年11月12日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開!
監督:カウテール・ベン・ハニア
出演:ヤヤ・マヘイニ、ディア・リアン、ケーン・デ・ボーウ、モニカ・ベルッチ、ヴィム・デルボア
配給:クロックワークス
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