今回解禁された場面写真


美しくも残酷なダークファンタジー『ほんとうのピノッキオ』の場面写真が解禁された。

100年以上にわたって世界中で読み継がれるイタリアの児童文学「ピノッキオの冒険」。ディズニー・アニメーションで広く親しまれ、ギレルモ・デル・トロ、ロバート・ゼメキスによる新作も製作進行している。しかし、誰もが思い浮かべるのは“嘘をつくと鼻が伸びる”エピソードであり、この主人公の実像を知る人は少ない。無邪気な操り人形に見せかけて、実は行く先々でトラブルを巻き起こす、“悪童”だということを―。そんな原作の世界観をイタリアの名匠マッテオ・ガローネが美しくも残酷に描く。父親ジェペットの家を飛び出し、おとぎの森の奥深くへと誘われたピノッキオが、数々の世にも奇妙な生き物に遭遇しながら、奇想天外な冒険を繰り広げる。

出版から130余年、“世紀を超えた”ベストセラー児童文学としてあまりに有名な「ピノッキオ」は、これまで数々の映像化作品を生み出してきた。1940年のウォルト・ディズニーのアニメーション映画が有名だが、日本ではそのディズニーアニメに影響を受けた手塚治虫が漫画「ピノキオ」を完成させた。他にも現在に至るまで、世界中の多くのクリエイターたちの創作意欲を掻き立て続け、現在『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞4部門受賞したギレルモ・デル・トロ監督によるストップ・モーション・アニメ、ウォルト・ディズニー製作のロバート・ゼメキス監督による実写映画の新作企画も進行中だ。今まさに空前の「ピノッキオ」ブームが起こっている。

その中でもイタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督が描く「ピノッキオ」は、多くの人が知っているパブリックイメージを大きく覆す。ガローネは「久しぶりに原作を読んでみた。自分がよく知っている物語だと思い込んでいたけど、驚いたことにまったく知らないストーリーで、覚えていないエピソードもかなりあった。この本を映画化するなら、観客が驚くような方法を見つける必要がある。この物語を知っていると思い込んでいるからね。だから私にとって皆を驚かせる最良の方法は、原作に立ち返ることだった」と語り、原作に忠実に、美しくも残酷なダークファンタジーとして完成させた。また、2002年に製作された『ピノッキオ』で、監督&ピノッキオ役を演じたロベルト・ベニーニが本作ではジェペットに扮していることにも注目だ。

今回解禁された場面写真は、ジェペットが1本の丸太からピノッキオを生み出す過程を切り取った一枚と命を吹き込まれたピノッキオを映し出した一枚。ディズニーアニメでは既に人形として出来上がっていて星の女神がジェペットの願いを叶えるべく命を吹き込むが、本作ではジェペットが自らピノッキオを誕生させる。丸太からできたピノッキオが「パパ」と呼び動き出すシーンは必見だ。

今回解禁された場面写真

映画『ほんとうのピノッキオ』は2021年11月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開!
監督・共同脚本:マッテオ・ガローネ
出演:ロベルト・ベニーニ、マリーヌ・ヴァクト
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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