“本当の友情”を探すハートウォーミング・アドベンチャー『ロン 僕のポンコツ・ボット』でロン役の声を演じたザック・ガリフィアナキスについて、製作総指揮のサラ・スミスや共同監督のジャン・フィリップ・ヴァインが語っている。

イギリスの新進気鋭のCGアニメーションスタジオ・ロックスミス・アニメーション初の劇場長編アニメーション作品となる本作『ロン 僕のポンコツ・ボット』は、出会うはずのなかったポンコツ・ボットのロンとバーニーが‟本当の「友情」“を探すハートウォーミング・アドベンチャー。監督は世界的人気アニメーション「ひつじのショーン」のTVシリーズを手がけ、『インサイドヘッド』、『アーロと少年』ではストーリーアーティストを務めたジャン・フィリップ・ヴァインとロックスミス・アニメーションの創設者であるサラ・スミスが共同で務める。

最新式のロボット型デバイスとして登場する<Bボット>はネット、写真、通話、TV、ゲーム、音楽などあらゆるデジタル機能に加えて、さらには持ち主にピッタリな友達も見つけ出してくれるという夢のようなデバイス。誰もがそんな<Bボット>と暮らしている世界で、友達のいない少年バーニーのもとに届いたのは不良品の<Bボット>のロンだった。ローディングに異常に時間がかかり、オンラインにも接続できず、友達探しをすることもできないポンコツっぷりを見せるロンに、バーニーは彼なりの“友達の条件”を説明し“友達の作り方”を教え込んでいくが、やがてロンには他の<Bボット>たちにはない、特別な何かがあることに気づいていくことに―。

“ロンがかわいい!”と話題の本作で、不良品<Bボット>のロンの声優を務めたのは、スタンドアップコメディアンから俳優に転身したザック・ガリフィアナキス。彼はアニメーション映画『レゴバットマン ザ・ムービー』では主要キャラクターであるジョーカーの声を演じているほか、日本でも爆笑をかっさらい大人気の『ハングオーバー!』三部作で小太りで髭もじゃのアラン役を演じ、印象に残っている方も多いのでは?

一見ロンのかわいいイメージとザックのイメージはミスマッチだと感じてしまうかもしれない。しかし、このキャスティングについては、製作総指揮のサラ・スミスは自信を持って抜擢したようで「ロン役は非常に特殊な要素を必要とするので、非常に多くの様々な選択肢を検討したけれど、ザックが一番の候補だった。この役には、無邪気っぽいところだけではなく、生意気っぽいところも必要なの。ロンは人目も意識せず、考えもせずにものを言って、観客と駆け引きをする。ロンのセリフは、彼が聞いたことだけで組み立てることに細心の注意を払った。徐々にだんだんと、観客はキャラクターの気持ちに気づくようになるの」と難しいロンの声だからこそザックに任せた理由を明かす。

共同監督のジャン・フィリップ・ヴァインも「彼には、感情とイントネーションを抑えて、と言い続けざるを得なかったんだ。ザックは『監督に抑えて、と言われるのは滅多にない!』と言っていたね。ともかく、僕たちはそうやって彼をずっと導いていったんだ。その結果、彼はこのキャラクターに見事にフィットした」と満足げに語る。愛されキャラのロンの魅力を最大限に引き出し、劇中でバーニーとのコミカルでカワイイやり取りの数々は彼だからこそ成立したと言っても過言ではない。

残念ながら日本での字幕版の上映はないが、そんなプチ情報を知ったうえで映画を観ると少しだけ楽しみ方が増えるかもしれない。なお、日本吹き替え版のロンは「PSYCHO-PASS サイコパス」の狡噛慎也役、そして「鬼滅の刃」「呪術廻戦」など超人気作品のキャラクターを多く演じている実力派声優の関智一が務める。

映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』は全国で公開中!
監督:ジャン・フィリップ・ヴァイン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
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