“涙より切ない”ベストセラー恋愛小説を映画化した『余命10年』の予告映像が解禁され、併せて追加キャストが発表された。

2017年の発売以来、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け、現在50万部を突破している「余命10年」(小坂流加著/文芸社文庫NEO刊)を、『新聞記者』、『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督がメガホンをとり、映画化した本作。脚本は等身大の若者のラブストーリーを描き、多くの大ヒット感動作を世に放ってきた岡田惠和、渡邉真子が担当。数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく…。

20歳で難病となり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。そんな2人が同窓会で再会したことがきっかけで運命が変わっていく。時間をかけて少しずつ近づいていく距離。そして気持ちが重なった時、そこにはどこにでもいる20代の男女らしく過ごす楽しい日々と、増えていく愛おしい想い出が溢れていた。しかし、2人には残された時間も迫っていた。茉莉と和人が歩む道の先にあるものとは…。予告編の解禁にあわせてRADWIMPSが歌う主題歌「うるうびと」が解禁された。本楽曲は映画のクランクイン前の段階で野田洋次郎が作り上げていた。撮影に向けてキャストはもちろん、スタッフもこの楽曲を聴いて映画のイメージを作り上げていった。また、劇中楽曲も実写としては初めて全編に渡りRADWIMPSが手掛けている。

予告映像では、文庫化を待たずして亡くなった著者・小坂流加の想いを引き継ぎ全身全霊で役に挑んだ小松菜奈、坂口健太郎の演技も大きな見どころとなっている。川合プロデューサーは「小坂流加さん自身を投影しているとも言える主人公・茉莉役を演じるにあたり、主演である小松菜奈さんは、小坂さんの生まれ故郷である三島を訪れ、また、小坂家の皆さまから幾度となくお話をお伺いし、全身全霊で高林茉莉役を演じてくださっています」と語っている。

併せて追加キャストが発表された。茉莉と和人の中学の同級生で2人の理解者である富田タケル役に山田裕貴、茉莉の大学時代の親友で本の執筆を進める藤崎沙苗役に奈緒、茉莉と沙苗が大学時代の友人と通うお店の店長・三浦アキラ役には井口理(King Gnu)、そして茉莉の姉・桔梗には黒木華と演技派・個性派俳優陣が揃った。また、茉莉が通う病院の平田先生役には田中哲司、和人のバイト先の店長・梶原役にはリリー・フランキー、茉莉を優しく支える母・百合子役には原日出子、茉莉に対し少し過保護気味な無口な父・明久には松重豊と豪華俳優陣が名を連ねる。

関口エグゼクティブプロデューサーは「「余命10年」を1年かけて撮影するという意義に賛同してくださり、撮影に参加していただくことができました。長い期間を通して家族のような連帯感に包まれたキャスト陣は、映画で描かれる10年という時間をそれぞれのキャラクターとして表現してくださっています」と語っている。また、本作のムビチケが、12月17日(金)より全国の上映劇場(一部劇場除く)にて発売される。

予告映像

映画『余命10年』は2022年3月4日(金)より公開!
監督:藤井道人
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理/黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー/松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会