“涙より切ない”ベストセラー恋愛小説を映画化した『余命10年』の本編映像が解禁された。

2017年の発売以来、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け、現在50万部を突破している「余命10年」(小坂流加著/文芸社文庫NEO刊)を、『新聞記者』、『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督がメガホンをとり、映画化した本作。脚本は等身大の若者のラブストーリーを描き、多くの大ヒット感動作を世に放ってきた岡田惠和、渡邉真子が担当。数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく…。

自らの余命が10年であることを知り、生きることに執着しないためにもう恋はしないと心に決めた茉莉(小松菜奈)。生きることに迷い自分の居場所を見失った和人(坂口健太郎)。本作は2人が惹かれ合い、お互いを想い合って生きた“10年間”が色鮮やかな四季の移ろいと共に描かれている。今回、茉莉と和人とタケルと沙苗の4人が春夏秋冬それぞれの季節で過ごしてきた、思い出いっぱいの笑顔溢れるシーン満載でエモーショナルな本編映像が解禁された。

映像は、茉莉がビデオカメラを持ち、日々の思い出を撮影しているところから始まる。そのレンズの先にいるのは、晴天の空の下、海辺ではしゃぐ和人とタケル(山田裕貴) 、そして沙苗(奈緒)。桜の下でお花見をして、浴衣姿で花火大会を楽しみ、秋の紅葉やクリスマスにはホームパーティーで盛り上がり、季節の移り変わりを楽しむ4人の姿。そして、家族で幸せそうにおせちを囲むシーンが切り取られている。無邪気に遊び楽しそうにはしゃぐ茉莉を映す一方で、薬を飲み病と闘い孤独を感じている様子もリアルに描かれており、鮮やかな情景の中で生まれる日々の思い出が、忘れがたい一瞬一瞬になっていることを表現している。

本作の監督を引き受けるにあたって藤井道人は1年を通して撮影することにこだわったそうだ。藤井監督は「約1年間に劇中の10年間を置き換えるようにして、春夏秋冬の四季になぞらえ茉莉と和人の過ごした楽しくも切ない時間を丁寧に描きたかった」と熱い想いを明かしている。その想いに呼応するかのように、RADWIMPSの美しい音楽が映像に寄り添い観る者の心を惹きつける作品となっている。

本編映像

『余命10年』は2022年3月4日(金)より公開!
監督:藤井道人
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理/黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー/松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会