『私はいったい、何と闘っているのか』の公開記念舞台挨拶が12月18日(土)にテアトル新宿で行われ、安田顕、小池栄子、岡田結実、SWAY(劇団EXILE)、菊池日菜子、李闘士男監督が登壇した。

奇才・李闘士男監督が手がける本作。原作は芸人・役者・作家と多才なジャンルで活躍するつぶやきシローが2016年に発売した著書「私はいったい、何と闘っているのか」。主演を務めるのはドラマや映画、舞台と様々な分野で活躍する俳優・安田顕。李監督とは『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(2018)以来の再タッグとなる。本作では仕事や家族のために七転八倒する中流階級の中年男の日常を切り取った喜劇を体当たりで演じている。また、小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、伊集院光、その他にもSWAY(劇団EXILE)、金子大地、菊池日菜子、小山春朋、伊藤ふみお(KEMURI)、白川和子らなど多彩なジャンルの才能が顔を揃え、脇を固める。

既に両親が鑑賞したという安田は「役の大小に関わらず見てくれるんです。こういう時期だし、身体も丈夫な方ではないんですけど、見てくれて嬉しい」と感謝の気持ちを口にした。そんな安田と夫婦役を演じた小池は、“理想のタイプ”について「(安田演じる)春夫さんみたいに優しく包み込んでくださる男性がいいです」と答え、さらに安田自身についても「優しいですよ。大泉洋みたいに細かくないです」と明かすと会場は笑いに包まれ、安田は「私の発言じゃないですよ。小池栄子さんの発言ですからね」とすかさずフォローを入れた。

劇中では家族を演じた安田、小池、岡田、菊池だが、その関係性については「本当に家族みたいに、しゃべりたいときに各々が話して。ムードメーカーが中心に回っていくというのがあると思うんですけど、そういう感じじゃなくて、家族が集まってしゃべってる」と撮影現場の雰囲気を明かした。

その家族の中で次女を演じた菊池は本作が映画初出演となるが「全部が印象的」という撮影の中でも、小池栄子の撮影現場を見学した際に「泣いている姿を見てグッとくるものがあって、お芝居ってこういうことなんだと改めて分かりました」と振り返り、小池はその姿勢に「ものすごく勉強してて素晴らしかったです。分からないとか、不安だということを素直に口にして。だからみんな何か自分のアドバイスが役に立てばと、僭越ながら言わせていただきました」と称賛した。

イベントの終盤では、“今年の漢字一文字”をフリップで発表。「新」と書いた菊池は、今年映画初出演に加え、初舞台にも臨んでおり、「新しいことをたくさんインプットした一年だった」と振り返った。また、来年こそ実現させたいことは?という質問に「酒量を減らしたい」と答えた安田は「…聞きたいです、これ?」と会場を沸かせつつ「お正月映画としてたくさんの人に見てもらえたら」と本作のヒットに思いを込めた。

【写真・文/編集部】

『私はいったい、何と闘っているのか』は公開中!
監督:李闘士男
出演:安田顕、小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、SWAY(劇団EXILE)、金子大地、菊池日菜子、小山春朋、田村健太郎、佐藤真弓、鯉沼トキ、竹井亮介、久ヶ沢徹、伊藤ふみお(KEMURI)、伊集院光、白川和子
配給:日活、東京テアトル
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