沢田研二主演映画『土を喰らう十二ヵ月』の特報映像とメインビジュアルが解禁された。

作家・水上勉によるエッセイ『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』(新潮文庫刊)を原案に、中江裕司が監督・脚本を手掛け、劇映画に仕立てた本作。主演・沢田研二が演じるのは作家・ツトム。人里離れた長野の山荘で一人、山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら、原稿をしたためている。長野の山荘で暮らす作家のツトム。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子が、東京から訪ねてくる。食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べるのは、楽しく格別な時間。悠々自適に暮らすツトムだが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる。

今回解禁された特報映像とメインビジュアルで表現するのは、「喰らうは生きる食べるは愛するいっしょのご飯がいちばんうまい」という本作の本質。「いただきます」と手を合わせ、四季の恵みに感謝し、出来立ての料理をいただく。その一連の流れを特報と同様、メインビジュアルでも表現するために、本作ではポスターとチラシの絵柄をかえ、2パターンのビジュアルを展開するという新しい形を打ち出します。土井善晴が手掛けたツトムの日々の食事(ほうれん草の胡麻和えの膳、お粥の膳)と、四季と暮らしの風景を合わせて、デザインしている。

また、特報でも使用されている全編に流れるジャズは、『花束みたいな恋をした』などの大友良英が担当し、本作に軽やかなリズムを加えている。メインビジュアルの中央、存在感のあるタイトル題字は、型染作家の山内武志が担当。型を作り和紙に染める手法で本作の世界観を表現している

特報映像

『土を喰らう十二ヵ月』は2022年11月11日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国で公開!
監督・脚本:中江裕司
主演:沢田研二、松たか子、西田尚美、尾美としのり、瀧川鯉八/檀ふみ、火野正平、奈良岡朋子
配給:日活
©2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会