杉田協士監督最新作『彼方のうた』が2024年1月5日(金)に公開されることが決定し、併せて特報映像とポスタービジュアルが解禁された。

本作『彼方のうた』は、短歌を原作として製作された『ひかりの歌』『春原さんのうた』を監督してきた杉田協士にとって、デビュー作『ひとつの歌』以来の12年ぶりのオリジナル作品。助けを必要としている見知らない人のことを思い、手を差し伸べ、丁寧に関係を築いていこうとする書店員の主人公・春を演じるのは小川あん。そして、春が自分自身と向き合うきっかけとなる雪子役に中村優子、剛役に眞島秀和。そして、飯岡幸子(撮影)、大川景子(編集)、黄永昌(音響)、スカンク/SKANK(音楽)と、これまでの杉田作品を支え続けるスタッフが集った。

今回の劇場公開決定と合わせて、特報映像とポスタービジュアルが解禁された。ポスタービジュアルは、3ショットのバージョンをメインビジュアルとし、ほか劇中に登場するカフェ(キノコヤ)や美術館(世田谷美術館)、映画館(上田映劇)それぞれで座っている、小川あん演じる春の様子をフレームに収めた計5種の展開。

併せて、既に発表されている小川あん、中村優子、眞島秀和に加えて、Kaya、野上絹代、端田新菜、深澤しほ、五十嵐まりこ、荒木知佳、黑川由美子、金子岳憲、大須みづほ、安楽涼、小林えみ、石原夏実、和田清人、伊東茄那、吉川愛歩、伊東沙保の出演が発表された。

また、ヴェネチア国際映画祭、釜山国際映画祭に続き、海外映画祭3か所目となる第61回ウィーン国際映画祭への正式出品が決定した。杉田監督にとっては、『春原さんのうた』に続く2度目の出品となるウィーン国際映画祭。オーストリア最大都市のウィーンで開催される、ドイツ語圏で最も歴史のある映画祭の一つで、今年は10月19日から開催。杉田監督も参加予定。

なお、本作の国内でのお披露目は、10月23日より開幕する第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門で、上映は24日(火)18:10~TOHOシネマズ日比谷(スクリーン12)、31日(火)14:10~角川シネマ有楽町の2回行われ、24日の上映後には杉田監督と出演の眞島秀和によるQ&Aが実施される。

特報映像

ストーリー

書店員の春(25)は駅前のベンチに座っていた雪子(45)に道を尋ねるふりをして声をかける。春は雪子の顔に見える悲しみを見過ごせずにいた。一方で春は剛(45)の後をつけながら、その様子を確かめる日々を過ごしていた。春にはかつてこどもだった頃、街中で見かけた雪子や剛に声をかけた過去があった。春の行動に気づいていた剛が春の職場に現れることで、また、春自身がふたたび雪子に声をかけたことで、それぞれの関係が動き出していく。春は二人と過ごす日々の中で、自分自身が抱えている母親への思い、悲しみの気持ちと向き合っていく。

『彼方のうた』
脚本・監督:杉田協士
出演:小川あん、中村優子、眞島秀和
Kaya、野上絹代、端田新菜、深澤しほ、五十嵐まりこ
荒木知佳、黑川由美子、金子岳憲、大須みづほ、安楽涼
小林えみ、石原夏実、和田清人、伊東茄那、吉川愛歩、伊東沙保
©2023 Nekojarashi Inc.