品川ヒロシ監督最新作『OUT』の本編映像が解禁された。

累計発行部数650万部を突破した、「ヤングチャンピオン」(秋田書店)連載中のヤンキー漫画「OUT」を実写映画化した本作。監督・脚本は『ドロップ』で大ヒットを打ち出した品川ヒロシ。原作は、品川ヒロシの中学からの友人・井口達也の青年時代を詰め込んだ実録物語。『ドロップ』で大活躍した“狛江の狂犬”と恐れられた伝説の超不良・井口達也には封印されたその先の物語があった。新たな場所での新たな仲間たち・家族との出会いから、達也の壮絶な更生生活が始まっていく―。主人公・伝説の超不良・井口達也役を倉悠貴、暴走族「斬人(キリヒト)」総長・丹沢敦司役を醍醐虎汰朗、副総長・安倍要役を水上恒司、ヒロイン・皆川千紘役を与田祐希(乃木坂46)が演じる。

今回、乃木坂46 与田祐希が演じる千紘の本編映像が解禁された。本作で与田が演じるのは、喧嘩で強さを見せつけることしか頭になかった達也の心を変えるヒロイン・皆川千紘。丹沢敦司(醍醐虎汰朗)が7代目総長を務める暴走族「斬人」の5代目総長・皆川状介の妹で、千葉のあらゆる暴走族がたまり場として利用するアイビーボウルというボウリング場でバイトをしている。かつて、アイビーボウル周辺では西千葉近郊の4大暴走族「愚狼」「斬人」「阿修羅」「SID」が入り乱れる大抗争「狂命戦争」が勃発し、数人の死者を出す大惨事に。実は千紘の兄・状介もその抗争で命を落とした…。この凄惨な事件をきっかけに4大勢力はアイビーボウルでの“もめごと禁止”という不戦協定を結んだのだが、千紘はあえて、辛い過去の詰まったアイビーボウルでバイトを始め、揉めそうな連中を見つけては止めに入る“抑止力”としての役割を担っている。

暴力にも脅しにも屈さず、確固たる信念をもってアイビーボウルで彼らを守ろうとする健気な姿は、札付きの不良たちからも一目置かれ、彼女には頭が上がらない。今回解禁されたのは、まさにその様子を収めた与田祐希演じる千紘が一喝するシーンだ。

アイビーボウルに連れられてきた達也と「斬人」のメンバーが初めて出会い、血気盛んな彼らはまさに一触即発の危機に陥る。「斬人」メンバーVS井口達也の喧嘩がいままさに始まろうとした瞬間、「はーい。そこまで!」とたった一言、一瞬でその場を収める千紘の声が響き渡る。全員が千紘に頭を下げて挨拶をする中、「斬人」総長の丹沢も千紘に駆け寄り、思わずご機嫌伺いまで。冷酷な一面も持ち合わせ、圧倒的強さを誇る「斬人」総長も千紘の姿にタジタジで、総長たる威厳を微塵も感じない。しかし達也はそんな様子を意に介さず、突然割り込んできた千紘に突っかかっていく。「男の喧嘩に口出しすんな」と凄まれても千紘の強気な態度と迫力は逆に増していくばかりで、「舐められたまま生きていくのは無理」と無茶な喧嘩に死ぬ気で挑もうとしていた達也に対し、ついに強烈なビンタをお見舞いする。

優しさと悲しさを怒りという形で表現しつつ、札付きの不良たちに囲まれても怯まずぶつかっていく千紘役を見事に体現した与田祐希。品川監督も最初は「どちらか言うと天然でポワッとしているから、ヤンキーの役なんかできるのかな?って心配していたんです」と告白するが、「でも、ホン(台本)読みのときの千紘になりきった彼女を見て全然大丈夫だと思いましたね」と与田の圧巻の演技に漏れ込んだそう。残された者の辛さを知る千紘から、容赦のない素直な怒りをぶつけられた達也たち。彼らは千紘のおかげで、次第に大切なものとは何か、気付かされていくのだが―。

本編映像

『OUT』は2023年11月17日(金)より全国で公開
監督・脚本:品川ヒロシ
出演:倉悠貴、醍醐虎汰朗、与田祐希、水上恒司
與那城奨(JO1)、大平祥生(JO1)、金城碧海(JO1)
小柳心、久遠親、山崎竜太郎、宮澤佑、長田拓郎、仲野温
配給:KADOKAWA
©2023『OUT』製作委員会