外山文治監督最新短編映画『reincarnation』が2024年に劇場公開されることが決定し、さらに2023年12月9日(土)に第29回函館港イルミナシオン映画祭2023で初上映されることが決定した。

本作は、結ばれることの許されなかった秘めた恋心を抱いた主人公が、生まれ変わりという仏教的思想に想いを託した物語。時が流れて100年経った今、再会の瞬間が訪れる。

主人公・柏木ひさこを演じるのは、ドラマ、映画、CM、舞台と多方面で活躍中の演技派・岡本玲。外山文治監督とは、今年渋谷1館から全国80館以上に拡大ヒットした映画『茶飲友達』以来の再タッグとなる。映画女優としての存在感を増していく岡本玲が、大正時代から令和までの時を超えた恋愛模様を演じる。共演には新人の橘舞衣、伊藤白馬、山口詩史、児玉健太郎が名を揃え、マイナス10度に達した⻑野県の雪山で撮影された美しい映像による短編抒情詩が誕生した。

外山文治監督は、長編デビュー作『燦燦-さんさん-』がモントリオール世界映画祭2014年に正式招待、2021年公開『ソワレ』では第25回釜山国際映画祭での正式上映、今年公開の『茶飲友達』の大ヒット等、世界でも注目される実力派。また彼の短編映画を集めた『映画監督外山文治短編作品集』は渋谷ユーロスペースの2週間レイトショー動員数歴代1位を樹立するなど、人気を博している。

今回解禁されたティザービジュアルでは、血に濡れた岡本玲が雪の中で横たわる印象的だ。併せて解禁された特報映像では一転して、激しい息遣いで逃げていく岡本玲と、彼女に翻弄される周囲の人々の姿が描かれており、強烈なインパクトを残すものに仕上がっている。

特報映像
岡本玲(柏木ひさこ役)コメント

外山監督とご一緒した前作『茶飲友達』が完成してすぐの頃、「雪山に鮮血が映える作品を撮りたいんです」と話す外山さんの少年のようにきらきら輝く姿に導かれ、今作が誕生しました。年の暮れ、極寒の中、ひたすらに純粋無垢に取り組んだ作品です。皆さんに見て頂ける機会をいただき嬉しく思います。想いが届きますように。

外山文治(監督)コメント

運命に翻弄された主人公の、いつの時代も変わることのない人を想う心。
もともとは1日限りのイベント上映のために撮影したショートフィルムを、この度一般公開できる運びとなり嬉しく思います。極寒の雪山で撮影された鮮烈なショットの一つ一つが今も私の心に深く焼き付いています。

ストーリー
大正十二年。柏木ひさこは佐山千代との関係を解消し、許嫁の元へと嫁ぐことになった。
別れを惜しむ千代はひさこに「生まれ変わって逢いにいく」と伝える。
ひさこの結婚生活はうまくいかず、やがて彼女にある不幸な事件が起こってしまう。
100年後、令和の時代、ひさこと千代は再会を果たす。

『reincarnation』
監督・脚本:外山文治
出演:岡本玲
橘舞衣、伊藤白馬
山口詩史、児玉健太郎
© reincarnation project 2023